10011301 マサムネストーリー 料理当番
【マサムネ】 …左様 今宵の料理番は、 このマサムネにござる
【マサムネ】 しかし…期待はしないでいただきたい 剣で“斬る”のは得意でも、 包丁で“切る”のは苦手ゆえ…
【マサムネ】 ……… うむぅ…なかなか… 思ったとおりにいかぬ…
【マサムネ】 む、どうした主君? 先程から、じっと眺めて そんなに心配か…?
【マサムネ】 戦の合間の息抜きにと 料理番を買って出たが、 ここでも上手くできぬか…
【マサムネ】 い、いや、こちらの独り言、 心配は御無用!主君は 美味い料理を待っていて下され!
【マサムネ】 かつて拙者を生み出した匠は、 その業でかくも見事な包丁も 打っていた!
【マサムネ】 その名に恥じぬよう 鍛錬しているうちに… この通り!
【マサムネ】 いかに食材の筋を見きり、 自然に刃を添わせるか… ここだ!
【マサムネ】 より薄く細く美しい千切り! その一粒一粒が均一なみじん切り!
【マサムネ】 いかがでござる!? マサムネに任せれば、 何事も順風満帆にいきまする!
そう語るマサムネは、 どこか無理しているように見えた
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