Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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10017201 ゆんゆん 迷い出す剛の剣

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早朝の校舎には 静けさが満ちていた――

デュリンに呼び出されて 早めに登校していたマスターは…

もう一つの目的を果たすため 道場に足を向けていた

【マサムネ】 …9995 …9996

そこには 一心不乱に素振りをする マサムネの姿があった

【マサムネ】 …9999 …10000!

キリのよいところで マスターは声をかける

【マサムネ】 …主君!! 今日は、早いのだな

…先ほどまでの険しい顔とは うって変わって マサムネは、うれしそうに笑う

【マサムネ】 なにか拙者に用事だろうか? すまん、汗だけ拭わせてほしい

慌ててタオルを取りに行く マサムネの後ろ姿を目で追いながら マスターはムラマサの言葉を反芻する

【ムラマサ】 お姉様の剣筋に迷いが見える でも相談してくれなくて…

【マサムネ】 ちょうど、 主君と少し…話がしたいと 思っていたところだったのだ…

そういうマスターも ムラマサにそれとなく頼まれて 様子を見に来たのだった

【マサムネ】 聞いてくれるか? すまんな…主君も多忙だと言うのに…

そう言いつつ、マサムネは 明らかにホッとした様子だった

【マサムネ】 実は… 最近のムラマサの勢いに押され… 己の剣を見失っている気がするのだ…

マサムネは再び… 素振りをしていたときのような 険しい顔になっていた

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