100211051 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 幕間 ディスラプターズ チーキー・プリズナー STAGE5 戦闘前
【ニール】 ヘレナ、大丈夫…?
【ヘレナ】 このくらい… 慣れてるよ…
【ヘレナ】 まったく…ゲバルトは小物だ ああやって権威を振りかざして 大物ぶっていないと怖いんだろ
【ニール】 …ヘレナ、前に教えたよね 上手に嘘を吐く方法
【ヘレナ】 分かってる あいつの前では ちゃんと仮面を被ってるよ
【ニール】 そうやって自分とは 別の人格を演じれば、
【ニール】 どんなに心にないことでも 簡単に言えるのよ
【ニール】 それなのに、 今日のアナタはどこか上の空だった せっかくアタチがフォローしたのに
【ニール】 いつものアナタなら、 伯爵の怒りを上手にいなして 言い逃れてたわ
【ニール】 なんでそれができなかったの?
【ヘレナ】 …今日は調子が悪かっただけだ
【ニール】 ほら!また仮面を被り損ねてるっ アナタ、別のことを考えてるわね?
【ヘレナ】 …なんでそんなこと聞くんだい?
【ニール】 ヘレナ、質問に質問で返すのは 痛いところを突かれたときだって 前に教えたわよね
【ヘレナ】 …ああ、そうだよ ちょっと、 あの斬ル姫のことを考えてた
【ニール】 強かったわね、彼女 でも、アタチ達が本気出せば 追いつけっこないわ!
【ヘレナ】 うん…
【ニール】 そういうことを 考えてたんじゃないみたいね
【ヘレナ】 別に…ちょっと胸がざわざわして… バカな夢を見てしまっただけだよ
【ニール】 夢?
【ヘレナ】 どうせなら、 ああいうのと一緒にいたいなって… バカげた夢
【ヘレナ】 悪いな、変なこと言って もう寝よう、ニール
【ニール】 …そうね また明日も楽しい悪戯を考えて 連中をからかってやりましょう!
【ヘレナ】 それなら、もう考えてある
【ヘレナ】 久し振りに連中を 大慌てさせられそうなネタを 考えついたよ
【ムー】 おーい、レヴァ! 本当にここなのかっ? なんにもないぜ…
【レーヴァテイン】 場所は…間違いない ここのはずよ 地図に記されてある通りだから…
【ムー】 ずいぶんと古くせぇ地図だなあ そんなの大事に持ってたのかよ
【レーヴァテイン】 無駄口叩いてないで、 もっとよく探してっ
【レーヴァテイン】 ティルフィングは ここに封印されている… 兄さんなら必ずやり遂げて…
【ムー】 でも、そのティルフィングって お嬢ちゃんを見つけて、 それからどうするんだ?
【ムー】 そいつを起こすのか?
【ムー】 で、二人だけで 世界を変えようってのかよ? 無茶が過ぎるぜ
【ムー】 そりゃあ、 俺は最大最強の幻獣だけどよ たった二人で世界を――
【レーヴァテイン】 黙って
【レーヴァテイン】 …彼女はまだ起こさない いいえ、起こせない
【レーヴァテイン】 彼女とは別のところに… 「鍵」を隠してあるの…
【ムー】 なんだよ、厳重なこって
【ムー】 そんじゃ、 そっちも探すことになるのか? 探してばっかだな
【レーヴァテイン】 「鍵」は探さない… まだ、そのときじゃないから
【ムー】 なんだ、そりゃ?
【ムー】 そういや まだレヴァの「使命」とやらを 詳しく聞いたことなかったな
【ムー】 一度、きっちり説明してくれよ なんも分からないまま探せって 言われても俺も困るぜ
【レーヴァテイン】 口じゃなくて手を動かして、ムー …ティルフィングを見つけたら 詳しく話すわ
【ムー】 だから、 一人で背負い込み過ぎなんだって …参ったね
【レーヴァテイン】 どうして… どうして見つからないの… ティルフィングっ…!
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