10027201 体操服レーヴァテインストーリー 不調の銀閃
放課後のグラウンドに 銀色の髪がなびく
誰よりも速く 誰よりも凛とした レーヴァテインの背中を目で追う
【レーヴァテイン】 …また見学? あなたって、そんなに暇なの?
走り終えたレーヴァテインが 汗を拭いながらやってきた
【レーヴァテイン】 …見ていてなにが楽しいのか わからないけど 練習の邪魔だけはしないでね
言葉に棘があるのはいつものこと でも今日は、普段よりも イライラしているように見える
【レーヴァテイン】 …なにか言いたげな顔ね 聞かないから余計なこと 言ったら怒るから
突っぱねるような物言い 素直に言うことを聞けばよいのに マスターは余計なことを言ってしまう
【レーヴァテイン】 相変わらず速いね? ……そういえば 私が喜ぶとでも思った?
【レーヴァテイン】 私、最近タイムが落ちてるの お世辞にも速いなんて言えない
【レーヴァテイン】 …わざわざいやみ言いにきたの? 感じ悪い…
そんなことマスターは知らなかった しかしレーヴァテインは まったく聞く耳を持っていなかった
【レーヴァテイン】 さっき、練習の邪魔だけは しないでっていったの 聞こえてた?
【レーヴァテイン】 あなたがいるだけで イライラして余計タイムが落ちそう …あっちいってくれる?
マスターを追い払うように 手をひらひらさせるレーヴァテインの 表情はとても硬かった…
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