100405060 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第4章 ブレイク・アゲイン 第5話 ブレイク・アゲイン5話 STAGE6
【オベロン】 どうにか幻想結界を張ることに 成功した
【オベロン】 これで三国は手出しできぬ
【ティターニア】 やっと一段落ですね 皆、無事で本当に良かった
【ギル】 オベロン様っ…俺…俺っ…
【オベロン】 ギルもよく頑張ったな すっかり立派になった
【ギル】 そんな…俺、全然っ…
【ナディア】 天沼矛もアロンダイトも 怪我の具合はいかがですか?
【アロンダイト】 何度も言いますけれど、 心配するほどのものではありません
【天沼矛】 私も弾き飛ばされただけなので~ もう元気ですよ~
【アルマス】 で、 何であなた達までここにいるの? ディスラプターズさん
【レーヴァテイン】 はぁ…私達の本題はここから なんだけど
【ムー】 そうだぜ、アルマスちゃん! レヴァはナディアを説得するために わざわざオベロンをここまで――
【レーヴァテイン】 黙って オベロン、ナディアに話して
【オベロン】 うむ
【オベロン】 ナディア、 そなたにずっと 黙っておったことがある
【ナディア】 私が三国から『鍵』として 狙われている理由に 関わることですか
【オベロン】 そうかもしれぬ…
【オベロン】 実はそなたは ここからほど近い大穴の側で わしが見つけたのだ
【アルマス】 見つけた!? そんな物みたいな言い方しないでよ
【オベロン】 すまぬ… だが、そう表現した方が正確なのだ
【オベロン】 なにしろナディアは 封印されておった
【オベロン】 棺のようなものに収められ、 厳重な封印で守られておったのだ
【オベロン】 恐らく時が来れば 自然と解けるものであったのだろう それをわしが解いてしまったのだ
【オベロン】 中からナディアが出てきたときは 本当に驚いた
【ナディア】 オベロン様が封印されていた私を 解放したのですね…
【オベロン】 正式な解き方で なかったせいであろう
【オベロン】 ナディアは 記憶の一部が欠落しておったのだ
【オベロン】 そして同時にわしは未来を予見した ナディアは大きな運命の渦に 巻き込まれる
【オベロン】 いや、ナディアこそが 渦の中心におるのだ だから時が来るまで守ることにした
【ティターニア】 アルマスも予見の中にいたのですか?
【オベロン】 いや、おらぬ… アルマスは本当に 偶然、助けることになったのだ
【オベロン】 ただ、 ナディアを守る存在が必要だと 考えておった
【オベロン】 故に託した
【レーヴァテイン】 はぁ…本当にイレギュラーよ… あなたは一体何なの…?
【アルマス】 私だって知りたいわよっ… それで!?オベロン様はナディアに 何を言いたいわけ?
【ティターニア】 アルマス、気持ちは分かりますけど そんなに苛々しないで下さい
【オベロン】 …すまぬ、ナディア わしが余計なことをしてしまった せいで記憶を失わせた
【オベロン】 レーヴァテインとともに行けば 全てを知ることが出来る そなたが何者なのかも
【オベロン】 自分自身の記憶を取り戻したいなら アルマスと別れて、 彼女達についていきなさい
【アルマス】 ちょっと! 何よ、それっ…
【レーヴァテイン】 悪いけど、それが最善なのよ あなたの役目はここで終わり あとは私達に任せて
【アルマス】 冗談じゃないわよ! 私はっ…
【ティターニア】 オベロン、 それはあんまりだと思います
【オベロン】 …………すまぬ
【ナディア】 …よく分かりました
【オベロン】 そうか… では、レーヴァテインとともに 行くのだな?
【ナディア】 いいえ少なくとも 今はまだレーヴァテインと ともに行くわけにはいきません
【レーヴァテイン】 ナディア…理由を聞かせて
【ナディア】 ごめんなさい… あなたを信用して いないわけじゃないんです
【ナディア】 ただ、私は私自身で知りたいこと、 知らなければならないことが 残っています
【ナディア】 ですから、 それを知るまで アルマスとともに行きます
【アルマス】 ナディア!
【ナディア】 これで答えになっているでしょうか レーヴァテイン?
【レーヴァテイン】 …まさかオベロンでも説得できない なんてね
【レーヴァテイン】 当てが外れたわ
【レーヴァテイン】 でも…納得はできた… だからもうしばらく待っても良いわ 随分と長いこと待たされたし…
【ナディア】 ありがとうございます
【レーヴァテイン】 またね、ナディア…
【ナディア】 そんなわけで、これからもよろしく お願いしますね、アルマス
【アルマス】 こちらこそ …ありがと、ナディア
【ティターニア】 では、改めて教皇に会いに 行きましょう
【天沼矛】 あら~? もう出発ですか~ 慌ただしいですね~
【アルマス】 いや、あなたが のんびりし過ぎなのよ…
【オベロン】 マスター、少しよいかな?
【オベロン】 アルマスのことをよろしく頼む
【オベロン】 あの子が何者なのか、 わしにも分からぬ
【オベロン】 ただ、あの子はそなたのように 運命に導かれてわしらと巡り会った としか思えぬのだ
【オベロン】 きっとそなたの存在が 一番の力になることだろう
【オベロン】 どうか最後まで側にいてやってくれ
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