100501060 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第5章 フォールスヘブン 第1話 フォールスヘブン1話 STAGE6
【アルマス】 地底世界に神がいる? ユグドラシルを作った存在がいて、 そいつが神?
【ティターニア】 あくまで、この書物を記した 歴史学者の見解でしかないのでしょう けれど…
【ティファレト】 かつて地上世界で起きた争乱と 天上世界へ上り神器を奪還してきた 斬ル姫達の活躍
【ティファレト】 悪魔との戦いに勝利し、 天使や幻獣をも退けた人類は 地上の覇者として長く君臨しました
【ティファレト】 ですが、そもそもユグドラシルとは なんだったのでしょう?
【ティファレト】 どうしてタイミング良く、 人類の窮地に姿を現したのですか?
【ティファレト】 その疑問に『トトの書』の著者は 挑み続け、一つの結論に至ったのです
【ティファレト】 地底世界に住まう神が ユグドラシルを生み出し、 天上世界への道を作ったのだと
【ティファレト】 そして、地上の支配者に 相応しい存在は何者なのか 試したのです
【ティターニア】 その結果、人類が勝利した そう仰りたいのですか?
【ティターニア】 では、その神はなんのために そんなことをしたのですか? その書物にはそのことも?
【ティファレト】 推測は書かれてあります 神は『裁定』をしているのだと
【ティファレト】 ここで先程お伝えした 『裁定者』という単語が出てきます ここですね
“私個人の感情によるものなのだが 地底にいる存在を『神』と呼ぶのに 実は抵抗がある”
“私にとって『神』とは 女神エイレーネであるからだ”
“故にここからは神ではなく 『裁定者』と呼びたい その方が適切とも言えよう”
“何故なら『裁定者』は 私達の行いを『裁定』し、 様々な影響を与えてきたからだ”
“『裁定者』は恐らく最期の理想郷 千年王国《ラグナロク》へと 至る道を探している”
【アルマス】 ラグナロク!? まさか、ここでその言葉が 出てくるなんてっ…
【ティターニア】 オベロンが予知し、アルマスに託した ロスト・ラグナロクの終焉…
【ティターニア】 『トトの書』は 本当にユグドラシルの遺物という ことなのでしょうか…
【ティファレト】 私はそう信じています そして準備を進めてきました
【アルマス】 準備?
【ティファレト】 地底世界に降り、『裁定者』と お会いするための準備です
【ティファレト】 『裁定者』が真に理想郷 千年王国《ラグナロク》を 目指しているのなら…
【ティファレト】 ハルモニアの理想社会こそ 千年王国に相応しいと お伝えしなければなりません
【ティファレト】 そしてあまねく世界に 理想社会の理念を広めるのです
【アルマス】 『裁定者』にハルモニアの理念を 実行させるつもり? それが本当に理想郷なのっ?
【ティファレト】 私達の目指しているものは 同じだと信じています
【ティファレト】 であるからこそ、 他の二国に『裁定者』を 害させるわけにはいきません
【ティファレト】 私達ハルモニアが真っ先に 地底世界の最深部に至り
【ティファレト】 『裁定者』との 対話を成し遂げてみせます
Next: 100502010