100502030 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第5章 フォールスヘブン 第２話 フォールスヘブン2話 STAGE3
【アルマス】
ティルフィングが呪われた存在！？
それってどういうこと？
【ティターニア】 古い言い伝えについては知っています ティルフィングは三度、 願いを叶えるが持ち主を破滅させる…
【ティターニア】 そんな言い伝えです 教皇はそれを恐れているのですか？
【ティファレト】
私は全てを救済するため、
打つべき手は全て打つつもりです
【ティファレト】
考えてみて下さい
ティルフィングは
まず天上世界を救いました
【ティファレト】
その後、地上世界を救ったのです
これで望みは二つ叶っています
【アルマス】
そして三つ目…
それがユグドラシルの消滅？
【アルマス】
前の二つに比べて
しっくりこないけど…
【ティファレト】
ユグドラシルが消滅した後、
ティルフィングは姿を消しました
【ティファレト】
三つ目の願いを叶え、
自らの呪いによって
破滅したとも考えられます
【ティターニア】 一つの可能性ではありますね
【ティファレト】
ただ、私が本当に恐れているのは
ティルフィングが三つ目の願いを
まだ叶えていない場合です
【アルマス】
叶えてなかったら
どうだって言うの？
【ティファレト】
彼女が復活すれば三つ目の願いを
叶えようとするでしょう
【ティファレト】
そして…破滅する
【ティターニア】 あなたの考えが分かってきました ティルフィングの存在が 不確定要素過ぎるのですね
【ティターニア】 せっかく千年王国が実現しても、 彼女の破滅が周りにどれだけの 影響を及ぼすか分からないから…
【アルマス】
復活させずにいたいってこと
教皇様は随分と消極的なのね
【ティファレト】
全てはハルモニアの
理想社会実現のためです
【アルマス】
言いたいことは分かったけど、
ナディアに危害を加えるような真似は
絶対に許さないわよっ
【ティファレト】
もちろんです
アルマスにはナディアを脅威から
守っていただきたいのです
【アルマス】
脅威？
【ティファレト】
理を破る者、ディスラプターズ
その中でもリーダーである
レーヴァテイン…
【アルマス】
あいつ…！！
【ティファレト】
彼女はナディアを使い
ティルフィングを
復活させようとしています
【ティファレト】
そして、なにより…
彼女は擬人達だけの世界を
作り上げようとしているのです
【ティターニア】 擬人…イミテーションと呼ばれている 普通の人々のことですね 彼らだけの世界…
【アルマス】
そういえば、
そんなこと言ってたような気も
するわね…
【アルマス】
でも、それって
【ティファレト】
ハルモニアの人々は擬人以外
皆殺しにされるということです
【アルマス】
そんなの、いくらなんでも…
ナディアだってレーヴァテインは
悪い奴じゃないって言ってたのに…
【ティファレト】
彼女の理想がどこにあるのか、
私も推し量ることは適いません
【ティファレト】
ただ、人々の生命を
脅かす存在となれば、なんとしても
対抗しなければならないのです
【ティターニア】 それでアルマスに目をつけたのですね 少々、虫が良すぎるのでは？
【ティファレト】
如何様に思われても結構です
私はレーヴァテインを排除し、
ティルフィングの復活を阻止します
【アルマス】
…ねえ、ティファレト
どうしてここまでの話を
ナディアにしなかったの？
【アルマス】
私達だけに聞かせて肝心の本人に
教えない理由はなに？
【ティファレト】
それは…
そちらの方に関係しています
【アルマス】
そちらって…えっ？
マスターのこと！？
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