100701010 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第7章 ツイン・ウェイク 第1話 二人の旅立ち STAGE1
【ナディア】 私は『鍵』になって ティルフィングを目覚めさせます
【ティターニア】 ナディア! 決断したのですね… アルマスも納得しているのですか?
【アルマス】 二人で話して決めたことよ 私はナディアの決断を受け入れるわ
【ティターニア】 そうですか それなら私も賛成しましょう …寂しいですけれどね
【ナディア】 ティターニア… ありがとうございます
【ギル】 …………
【ナディア】 あの、ギル…
【ギル】 ナディア様が決めたんなら、 俺が言うことなんて何もねえよ
【ナディア】 あっ…
【アルマス】 待って、ナディア ここは私が行く
【アルマス】 ナディアが行ったら、 あいつきっと強がるから 私に任せて
【ナディア】 …はい お願いします
【アルマス】 ティニ、マスター、 ナディアの側にいてね
【ギル】 …………
【アルマス】 もっと泣き喚いて ダダをこねると思ってたわ 随分と大人しいのね
【ギル】 うるせぇっ! 俺はもうそんなガキじゃねえよ!
【アルマス】 だったら、ちゃんと見送りなさいよ ナディアが寂しがるわ
【ギル】 別に、俺なんかいなくたって…
【アルマス】 やっぱりガキじゃないの このままだと後悔するわよ
【ギル】 俺…親を亡くして お城に引き取られてから…
【ギル】 ずっとナディア様のこと… 姉ちゃんみたく思ってた…
【ギル】 きっと俺達、運命の絆で結ばれてて …なんて考えたこともあったんだ 笑えるだろ?
【アルマス】 特に笑えるところはなかったと 思うけど?
【ギル】 真顔で返されるとすげぇ困る…
【ギル】 とにかく! 俺はもっと特別な存在だと 思ってたんだよ!
【ギル】 それなのに…俺なんか関係なく どんどん周りは変わってく アルマスも、ナディア様も…
【ギル】 俺だけが、全然成長してねぇんだ…
【ギル】 だからせめて、 ナディア様の邪魔したくねぇんだよ
【ギル】 でも…我慢できないかもしれねぇから …一人になりたかったんだ アルマスもあっち行ってくれよ!
【アルマス】 まったく…寂しいなら、 素直にそう言えば良いのに
【ナディア】 そうですよ、ギル
【アルマス】 えっ? ナディア!?
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