10071301 ロンギヌスストーリー 蝶との戯れ
湖のほとりで 剣を振る一人の少女
【アロンダイト】 九十九万九千九百七十六ッ! 九十九万九千九百七十七ッ! 九十九万九千…九百ッ七十八ッ!!
【アロンダイト】 …はぁッ!はぁッ!はぁッ!
【アロンダイト】 …あっ! マ…マスターみ…見ての通り、 剣の稽古です
【アロンダイト】 またですか? どうして、マスターはいつも 私の稽古の邪魔をしに現れるのです?
【アロンダイト】 …え? 遊びに…?話を聞いてました? 私は今、剣の稽古をしているのです
【アロンダイト】 遊び相手といったら、 この湖で戯れる 美しい蝶々さんくらい…
アロンダイトがそっと手を出す 蝶はひらりと彼女の手を すり抜けていった
【アロンダイト】 …!ふふ… 蝶々さんにも嫌われましたか…
【アロンダイト】 最近の私は戦闘において不調気味… その気の焦りが、蝶々さん達にも 伝わるのかも知れませんね…
彼女が悲しげな目を落とす
【アロンダイト】 だからマスター、 申し訳ありませんが 遊びに興じているヒマはありません
【アロンダイト】 今はひたすら稽古あるのみ! これで失礼します 九十九万九千九百七十九ッ!!
一心不乱に剣を振る彼女 マスターは彼女の悲しげな目が 気に掛かっていた
Next: 10071302