10074201 学園_ミストルティン 人混みの中で…
年明け─
マスターとともに、 神様が祀られている社(やしろ)に やって来たアロンダイト
【アロンダイト】 …うぅ すごい人…
しかし想像を超える参拝客の多さに、 なかなか前に進むことが出来ない
ごめんね…まさか、 こんなに混んでるとは… マスターが彼女に謝る
【アロンダイト】 い、いえ…
頬を染め、俯く彼女
ぎゅうぎゅうで、 お互い密着状態の2人
【アロンダイト】 混んでいるから… マスターと こんなにも近くに…
【アロンダイト】 …はっ! …な、なんと、はしたない そんな不埒なことを考えるなんて…
どうしたの?
俯き、一人で ボソボソ言っている彼女に マスターが尋ねる
【アロンダイト】 いえ、な、何も…!
【アロンダイト】 あ…あの…
ずっと俯いていた彼女が、 初めて顔を上げる
【アロンダイト】 ど、どうして私を 誘って下さったのですか…?
いつも稽古ばっかりしてるから、 気分転換して欲しいってのと…
【アロンダイト】 それと…?
お祈りして、 君の願いが叶えば いいなと思って
笑顔で答えるマスター
【アロンダイト】 私の…願い…
再び俯いた次の瞬間…
【アロンダイト】 …あ!
自分の願いとは…? …と気を逸らしたせいで、 マスターとはぐれてしまった
【アロンダイト】 あぁ…!
手を伸ばそうとするも、 それは人の多さで叶わなかった
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