100803051 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第8章 アビス・メモリー 第3話 託されたもの STAGE5 戦闘前
アルマス達とは別の部屋で マサムネはムラマサに自身の記憶を 語って聞かせていた
【ムラマサ】 姉上、今、お話しされたことを 真実と受け止めよと仰るのですか?
【マサムネ】 今のそなたには無理であろうな… 拙者も、まだ自身の記憶であるという 実感に乏しい
【マサムネ】 それでも…この身が確かに訴えて いるのだ これが真実であると
【ムラマサ】 姉上は…トレイセーマをお捨てになる と仰せなのですねっ… 理想も理念もっ…過ちであったと…!
【マサムネ】 そうは申しておらん! ただ…トレイセーマの平等理念だけが 全てではないと――
【ムラマサ】 同じことです! 皆が平等社会を作るため邁進している というのにっ…姉上はっ…!
【ムラマサ】 変わってしまわれました… あの…主君とお呼びしている方に… 毒されたのですっ
【マサムネ】 ムラマサ、そなたも神器を得て 主君との繋がりを感じれば自ずと 理解できることなのだ
【ムラマサ】 いいえ!拙者には理解できませんっ やはり…姉上をエドゥーにお連れ するしかないようですね
【マサムネ】 抜くな、ムラマサ! その刀を抜けば、 拙者はそなたを斬らねばならぬ
【ムラマサ】 それで姉上の蒙が啓かれるという のであれば、本望です!
【アビス・アルマス】 騒がしいからここだと思ったんだけど 違ったわね
【マサムネ】 アルマスか… そちらの話は終わったようで… む?その姿…しかし、顔は同じ…
【アビス・アルマス】 話をしてたのはそっちでしょ? 何?殺し合うの?どうぞ
【マサムネ】 …その言い様は少し引っ掛かる そなたに無関係のこととはいえ、 煽られる覚えもなし
【ムラマサ】 姉上…そちらのアルマスは… やはり見た目が少々…
【マサムネ】 ムラマサも気になっておったか アルマス、主君とティターニアは いずこに?
【アビス・アルマス】 誰よ、それ あなた達に用はないわ じゃあね
【マサムネ】 待たれよ! 氏素性の分からぬ者を主君の下へ 向かわせるわけにはまいらぬっ
【アビス・アルマス】 ふうん… あなたがやりたいっていうのなら いいけど…後悔しないでね
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