100804060 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第8章 アビス・メモリー 第4話 天使の理 STAGE6
【ティファレト】 『あなた』とお会いするのは 初めてですね ティファレト・聖鎖・ミカエルです
【ティルフィング】 ティルフィングです 不躾な要求を受け入れてくれたこと 感謝します
【ティファレト】 いえ…こうなってしまった以上、 あなたと直接お話しすべきと 考えていましたから
【ティルフィング】 アルマスから一通り聞いています …こちらに『トトの書』は?
【ティファレト】 生憎と教皇庁に置いてきました 持ち運ぶには脆すぎますので 何か思い当たることが?
【ティルフィング】 その本を書いた方に心当たりが あります…でも、本の存在は 初耳です
【ティルフィング】 地底世界の話も彼の口から聞くことは ありませんでした…
【ティファレト】 あなたも全てを把握しているわけでは ないのですね これは提案なのですけれど…
【ティファレト】 お互いに知っていることを 全て話してみませんか?
【ティファレト】 私達にはきっと、判断のための材料が 少なすぎるのです…“裁定者”の ことも含めて
【ティルフィング】 私もそのためにここへ伺いました 互いに包み隠さず、お話しましょう
【ティファレト】 “裁定者”がそのようなことを… ではセイントキラーズの四人もまた “裁定者”の意思でここに…
【ティルフィング】 レーヴァテインが眠っている間に あなた達がミカエルを討伐して いただなんて…
【ティルフィング】 しかも、その後、あなた以外の 人々や斬ル姫の記憶が消去された というのは…あんまりですっ…
【ティファレト】 私は…どうすればハルモニアを維持し 人々を救済できるか考えました
【ティファレト】 そんな折、『トトの書』を偶然、 発見して地底世界と“裁定者”の ことを知ったのです
【ティファレト】 それから地底世界に向かうための 準備を少しずつ進めてきました
【ティファレト】 万全とは言い難い状況ですけれど “裁定者”の下に辿り着くことが できれば“千年王国”に至る
【ティファレト】 そう信じて、ここまで来たのです
【ティルフィング】 その是非を論じることはできません 私にも「神」が何者なのか 掴めていませんので
【ティルフィング】 それで、“天使の種”については 何もご存知ないのですか?
【ティファレト】 ミカエルがハルモニアを作り上げた 理由の一つに、そんな企みがあったと いうことすら知らずにいました…
【ティルフィング】 それなら、孵化させる術もすでに 失われている…?
【ティファレト】 そう考えるのは早計です レーヴァテインは興味深いことを 言っていたそうですね
【ティルフィング】 まるでゲームを観戦しているようだと
【ティファレト】 その考えが正しければ… 孵化のための術は“裁定者”の 手にあるのかもしれません
【ティルフィング】 人類の復権が為されるようなら 天使人や悪魔人、幻獣人の中にある “種”を孵化させる…
【ティファレト】 そうすれば…また世界は混沌に 堕ちます…ゲームが続くんです…
【ティルフィング】 そんなことっ… 人々への…世界への冒涜ですっ!
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