Phantom of the Kill

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100805060 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第8章 アビス・メモリー 第5話 独りは寂しいから STAGE6

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【アルマス】 痛い痛い痛いやめてお願い…!

【アルマス】 何なの…? 何にも分からない何にも何も何も何も 何も何も何も何も何も何も何も…

【アルマス】 ……………………

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【アルマス】 来る日も来る日も私は実験台にされ 何度も何度も殺される――

【アルマス】 そのたびにまたたくさんの私が 複製されて部屋にやってくる――

【アルマス】 よく知っている顔の、 全く知らない私がいっぱい――

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【アルマス】 みんな…ごめんね… 私には何もできない…

【アルマス】 どうしたの、私? 随分、疲れた顔してるのね?

【アルマス】 元気出しなさいよ、私 寝れば大抵、どうでもいいと 思えるわよっ

【アルマス】 …あまり眠れないのよ 悪夢ばかり見るから

【アルマス】 こんな生活…死んだ方がましだわ…

【アルマス】 話くらいなら聞いてあげるから あ、今から実験だった また、後でね

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【アルマス】 笑顔で出ていった私は 帰ってこなかった――

【アルマス】 そしてまた、よく知っている顔の 全く知らない私がやってくる――

【アルマス】 私は…もう…

【女性】 アルマス…ごめんなさい こんな果てのない地獄、 酷すぎるわよね…

【アルマス】 誰…?

【アルマス】 私はその人に優しく抱かれて、 初めて安らかな気持ちになれた――

【アルマス】 心も体もすり減っていた私を 抱きしめて、その人は泣いていた その涙が温かかった――

【女性】 アルマス、こんなところにいてはダメ 私が逃がしてあげるから

【女性】 お願い 信じて、ついてきて!

【アルマス】 あるとき、私はその人に手を引かれて ビフレストの外に出た 他の複製達も一緒だった――

【アルマス】 私達の脱走は、当たり前だけど すぐに発覚して追っ手がかかったの 何人もの「私」が殺されて――

【アルマス】 私は手を引かれながら、それをただ 見ていることしかできなかった――

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【アルマス】 そうして私は外に出た だけど、追っ手は外までやってきた

【アルマス】 私を外に連れ出してくれた人は、 目の前で殺された… 私は何もできなかった――

【オベロン】 大丈夫か、娘よ そちらのご婦人は…なんという… 手遅れであったか…

【アルマス】 …………

【オベロン】 気をしっかり持つのだ! そなた、名は何と申す? 何故、ここにおるのだ?

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【アルマス】 私は何もできなかった… あのとき…何も!! だからっ…!

【ティターニア】 いけません、アルマス! 怒りに身を委ねてはっ… あうぅっ…!

【アルマス】 ああ、全部、思い出した…! 私は復讐するんだっ みんなの無念を晴らすためにっ

【アルマス】 散々、『私』を殺し続けた…

【アルマス】 地底に潜んで神を気取ってる 外道を、この手で!

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