100902020 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第9章 シンボル・クライシス 第２話 理を破る者の決断 STAGE2
【ティルフィング】
レーヴァテイン！
皆さんもご無事ですかっ？
【レーヴァテイン】
私は平気…みんなも…
【カリス】
やっほい！
カリスちゃんは元気いっぱいだよ！
キプルもね～っ
【キプル】 キプルのことはお気になさらず…！ カリス、離してくださいっ
【ヘレナ】
ティルフィングがなかなか戻って
こないから、ヘレナは傷を負って
しまったなぁ…くふっ
【ニール】 ヘレナの頑張りに ティルフィングは 恩を感じるべきよねっ
【ソロモン】
ヘレナ、どこを怪我したのっ？
ただちにカリスの治療を受けて！
【グラウ】 分析実行… 該当する負傷箇所は確認できません
【ソロモン】
そんなっ…？
目視できない傷を負わせる能力を
持つ斬ル姫がいるって言うの！？
【ヘレナ】
ふふっ…
ソロモンはバカ正直だねぇ
【ティルフィング】
あの…ええと…
【レーヴァテイン】
はぁ…ティル、気にしないで
いつものことだから
【ムー】 俺達がハルモニアの連中に後れを 取るわけねえだろ！ 何しろ史上最大最強の幻獣である――
【レーヴァテイン】
黙って
それで、どうだったの？
【ティルフィング】
ティファレトと情報交換をしました
彼女は“種”について
何も知らないそうです
【ティルフィング】
ただ、孵化の脅威が去ったとは
言い難いでしょう
【レーヴァテイン】
地底に潜む奴が…
何か仕掛けてくる恐れがある…
そういうこと？
【ティルフィング】
はい
だからこそ、ハルモニアが一番に
深奥へ達するべきだとも
【レーヴァテイン】
それより先に…
私達が到達して「神」を殺す
斬ル姫を取り戻すの
【ティルフィング】
それについて、提案があるのです
【ティルフィング】
レーヴァテイン、
ハルモニアと
共闘して進みませんか？
【ムー】 何だって！？ お嬢ちゃん、 そりゃまた急な話だな…！
【ムー】 俺達はさっきまで セイントキラーズと 戦ってたんだぜ！
【ムー】 殴り合ってた拳で 握手をしようってのか！？
【ムー】 そいつぁ、お互いに 気持ちの整理ってのが難しいだろ！
【ムー】 そもそも向こうさんが 承諾するとは――
【レーヴァテイン】
黙って
【ムー】 ムギュギュギュギュッ…
【レーヴァテイン】
…ティル、それはあなたの発案？
【ティルフィング】
提案してきたのはティファレトです
でも、私はこの提案を受けたいと
思っています
【ティルフィング】
私達が争っていては、きっと「神」に
利するだけです
【ティルフィング】
どこかで戦いの連鎖を
断ち切らなければ、
私達に未来はありません
【レーヴァテイン】
そう…
あなたは、そうなのね…
【レーヴァテイン】
少し…考えさせて…
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