100902060 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第9章 シンボル・クライシス 第２話 理を破る者の決断 STAGE6
【ティルフィング】
それでは、ハルモニア軍のところに
向かいましょう
【ヘレナ】
これからはハルモニア軍と一緒に
行動するんだね
面白いことになりそうだ…くふっ
【ニール】 アタチ、上手く馴染めるかしら？ 心配だわ～
【ソロモン】
安心して、ニール
グラウに分析させて、最初の挨拶に
最適な言葉を導き出したわ
【グラウ】 高い汎用性を持ち、適度な距離感を 保つことができる挨拶は… 「こんにちは」です
【ソロモン】
こんにちは
それが私の最適解！
【ティルフィング】
あ、ええと…そうね
ところでレーヴァとムーは？
【カリス】
はい
レーヴァに、これを渡すよう
言われてたんだ
【キプル】 渡すのが遅くなって すみませぇぇぇん…
【ティルフィング】
手紙ですか…？
えっ…？
【手紙】 親愛なるティルへ 私はハルモニアとは組めない
【手紙】 あなたの考えを否定するつもりは ないし、あなたの方が正しいとも 思ってる
【手紙】 ただ、私の中に整理できない何かが あって、それを残したまま上辺を 取り繕うのが嫌なだけ
【手紙】 自分でも面倒くさいと思うけど、 この気持ちに嘘はつけないの
【手紙】 ハルモニアとの共闘は 本当にいい話だと思うから、 あなたは彼女達と一緒に進んで
【手紙】 あなたの護衛として 三人は残していくから
【手紙】 私は一人で深奥を目指す そして決断する だから、あなたも遠慮しないで
【手紙】 きっと最後は、 自分の意思こそが 全てを切り拓く鍵になると思うから
【手紙】 ワガママでごめんなさい レーヴァ
【ティルフィング】
レーヴァ…そんなっ…
【ソロモン】
譲れない信念があったのよ
ただ、自分の信念にティルフィングを
巻き込みたくなかったのね…
【カリス】
大丈夫だよ！
レーヴァは強いから…
またすぐに再会できるよっ
【ヘレナ】
さあ、ヘレナ達はハルモニアに
合流して悠々と
降りていこうじゃないか…くふっ
【ティルフィング】
…皆さんは、レーヴァの下へ
行ってあげて下さい
【ヘレナ】
それだとティルフィングを
護衛する者がいなくなっちゃうよ？
せっかくレーヴァが残したのに
【ティルフィング】
一人で行くのが
レーヴァのワガママなら、
これは私のワガママです
【ティルフィング】
三人はレーヴァを追って下さい！
【ティルフィング】
私に護衛は不要です
私も自分の意思で進んでいきますから
【ソロモン】
それがあなたの最適解なのですね
【ティルフィング】
はい
レーヴァにお伝え下さい
【ティルフィング】
深奥で会いましょう、と
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