100905030 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第9章 シンボル・クライシス 第5話 天使の矜持 STAGE3
【ティルフィング】 天沼矛とミョルニル… どうして二人だけが 捕まったのでしょう…?
【ティルフィング】 もしかしてアルマス達を 逃がすため囮に? だとしたらアルマスも近くに…
【ギル】 あのー… ティルフィング、さん
【ティルフィング】 キャッ! アナタは、ギルっ?
【ギル】 しーっ!しーっ! 静かにお願いしますっ ばれたらアウトなんでっ
【ティルフィング】 すみません… あの…一人ですか…? アルマスは…
【ギル】 えっと…俺、今、アルマスとは 別行動してるんです… それでっ…
【ティルフィング】 それでは、たった一人でここまでっ? 何て無茶をっ…! 怪我はありませんかっ?
【ギル】 平気です… ここまでは天沼矛とミョルニルが 守ってくれて…
【ティルフィング】 もしかして二人を助けにっ? アナタ一人で来るなんて無謀です!
【ギル】 違うんですっ…! ちょっと、俺の話を聞いて下さいっ
【ティルフィング】 アナタが無鉄砲だという記憶は 残っているんですよ! また無茶なことを…
【ギル】 だから…ああっ…! ナディア様みたいなこと 言わないでくれっ…!
【ティルフィング】 …………!
【ギル】 あ…今のは違うんですっ… 今のは… ごめんなさい…
【ティルフィング】 いえ…私の方こそ…
【ギル】 とにかく、俺は大丈夫です でも時間がないんで、聞いて下さい 俺と一緒に来て欲しいんですっ
【ティルフィング】 アナタと…どこへ?
【ギル】 ケイオスリオン軍の… フェイルノートのところです お願いします!
【ティルフィング】 何か事情があるのですね 詳しく聞かせて下さい
【ティルフィング】 …それで、ここまで フェイルノート、 やはり恐ろしい方ですね
【ティルフィング】 ギル、アナタは騙されています
【ギル】 俺がっ? 何でそんなこと言えるんですか?
【ティルフィング】 いいですか 今、フェイルノートのところにいる のはガンバンテイン一人だけです
【ティルフィング】 その彼女も フェイルノート流に言うなら
【ティルフィング】 駒として使い道があるので、 きっと殺したりはしません
【ティルフィング】 つまり、とっくにアナタ達は 解放されていて、 人質なんてどこにもいないんです
【ギル】 えっ…? あれっ…? 言われてみれば…確かに…
【ティルフィング】 恐らく彼女の狙いは別のところに あります…ハルモニア軍を先に 進めたのも関係しているのかも…
【ティルフィング】 とにかく、アナタは 急いでここから離れて――
【ギル】 どうわぁっ!? 何だ!? 何が起きたんだ!?
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