101002040 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第10章 ラストゲート 第２話 強襲の先で… STAGE4
【レーヴァテイン】
くっ…
逃げ回ってばかりで…
戦う気があるのっ？
【ムー】 何だか嘗められてるみてぇだな 可愛らしいお嬢ちゃんだけど、 こいつぁいただけねぇや
【ムー】 この史上最大にして最強の幻獣 バハムート様を本気にさせ――
【フェイルノート】
黙りなさい、トカゲ
【ムー】 俺はトカゲじゃねえっ！ 史上最大最強の――
【フェイルノート】
レーヴァテイン
少し私の話を聞きなさい
お前にとっても悪くない話よ
【レーヴァテイン】
…………
【ムー】 レヴァ！こんな奴の口車に 乗せられちゃいけねぇぜ！ 問答無用で――
【レーヴァテイン】
黙って
【ムー】 ムギュギュギュッ…
【レーヴァテイン】
命乞いなら…聞くつもりないけど
【フェイルノート】
誰に向かって言ってるの？
私がそんなことする必要は
どこにもないでしょ
【レーヴァテイン】
言ってくれるわね…
だったら…何を言いたいの…？
【フェイルノート】
簡単なことよ
レーヴァテイン、
私と手を組みなさい
【レーヴァテイン】
えっ…？
【ムー】 突然、何を言い出すんだ、 お嬢ちゃん！？ 俺達はあんたらをぶっ倒して――
【フェイルノート】
レーヴァテイン、
お前は深奥に潜む存在について
どう考えているの？
【レーヴァテイン】
…………
【フェイルノート】
危険な存在だと考えているんでしょ？
それについては私も同じよ
【フェイルノート】
お人好しのティファレトは
“裁定者”なんて持ち上げてるけれど
あれは“災厄”そのもの
【フェイルノート】
私はそんな“災厄”を取り除くため
深奥を目指しているの
【フェイルノート】
レーヴァテイン、
お前はどうなの？
【レーヴァテイン】
…深奥に潜む者は、私達が倒す
あなたの助けは…必要ない
【フェイルノート】
そうかもね
ただ、利害は一致しているのよ
【フェイルノート】
私達はどちらも“災厄”を倒したい
目的は同じなのよ
【フェイルノート】
それなのに、こんなところで
いがみ合って他の連中に先を
越されたら元も子もないわ
【フェイルノート】
深奥で“災厄”を倒すまで
そこまでなら手を組めるはず
違うかしら？
【レーヴァテイン】
…………
【ムー】 お、おい…レヴァ…？
【フェイルノート】
目的のためには
つまらない意地を捨てるのも
大切よ、レーヴァテイン
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