101004040 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第10章 ラストゲート 第4話 精霊の誘いで… STAGE4
【ムラマサ】 アルマス… そなた達が近づいていることは 聞き及んでいましたが…
【ムラマサ】 こんな抜け道を使って 我が軍を追い抜こうと しておったとは
【ギル】 くそっ…! やっぱ罠だったのかよ…
【ムラマサ】 罠? 何のことでしょう 拙者はたまたま…
【マサムネ】 ううっ… ここは…?
【ムラマサ】 姉様、気がつかれましたか?
【ティターニア】 そこにいるのはマサムネですねっ 随分と弱っているようですけれど…
【マサムネ】 ああ…面目ない… 自らの意思でトレイセーマ軍に 残ったというのに…
【アルマス】 何があったの!? ムラマサ、あなたまさかっ…
【ムラマサ】 せ、拙者はっ… その…
【マサムネ】 アルマス、ムラマサのせいでは ないのだっ… 全ては己の未熟さが招いた結果…
【ムラマサ】 姉様…
【ティターニア】 外傷は特にないようです 恐らく精神的なものですね
【ミョルニル】 もしかして… シャルウルがきてるの? ううっ…
【天沼矛】 あらあら~… ミョルニルさん大丈夫ですか~?
【アルマス】 またミョルニルが怯えてる… シャルウルって何者?
【マサムネ】 うむ… シャルウルは十三議会から斬ル姫の 教育係を任されている者だ
【アルマス】 それって、 エドゥーの責任者ってこと!?
【マサムネ】 いや…あのような矯正施設とは違う シャルウルは一人一人に寄り添って 心を整えてくれる…
【マサムネ】 まるで母のような愛情を持っている 頼りになる仲間…だったのだ… 獣刻に縛られていたときは…
【マサムネ】 しかし解放された今、彼女の教育には 恐怖すら覚えた…
【マサムネ】 拙者の心がすり切れるまで研磨する そんな苛烈な信念をもって 接してきて…
【ギル】 おっかねえなぁ… それで逃げてきたってのか?
【マサムネ】 それは…
【ムラマサ】 拙者がシャルウルのいないときを 狙って姉様を連れ出したのです
【アルマス】 思い切ったことをするわね でも、こんなところに来て どうするつもりだったの?
【ムラマサ】 アルマス…皆さん… 恥を忍んでお頼み申すっ
【ティターニア】 ムラマサっ?
【ムラマサ】 姉様を… 連れていって下さい
【ムラマサ】 何故だか理由は分かりませぬが… このまま姉様をトレイセーマ軍に 置いていたら良くない気がするのです
【ムラマサ】 こんなこと… トレイセーマに対する 裏切りだというのにっ…!
【マサムネ】 ムラマサ…そなた…
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