101101020 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第11章 ロストラグナロク 第1話 完全な生命 STAGE2
【トレイセーマ兵】 前進だ!悪魔人など 蹴散らして突き進め!!
【ケイオスリオン兵】 幻獣人如きに後れを取るな! ここから先には一歩も進ません!!
【アルマス】 なんとか門を越えることができたと 思ったら、ケイオスリオン軍が 待ち伏せしてるなんてっ
【ティターニア】 さすがにフェイルノートは 後続のこともきちんと 考えていたようですね
【アルマス】 本当、嫌味なくらい そつがないんだからっ
【ギル】 でも、何でトレイセーマ軍は 押し切れないんだ?
【ギル】 数でいったら トレイセーマ軍の方が 圧倒的に多いぜ
【ギル】 ここに残ってるケイオスリオン軍は 本隊じゃなくて一部隊だけだろ?
【アルマス】 それはっ… 多分、気合いの差よ!
【レーヴァテイン】 はぁ… そんなわけないでしょ
【アルマス】 な、何よっ? あなたは理由が分かるって いうの!?
【ソロモン】 簡単なことよ ケイオスリオン軍が 布陣している場所をよく見て
【ソロモン】 フェイルノートが破壊した門を 抜けてすぐのところに陣取ってるの つまり…
【ティターニア】 トレイセーマ軍は数の優位を 十分に活かすことが できないんですね!
【ソロモン】 その通りよ
【ソロモン】 どれだけ大軍でも 門を一度に抜けられる数は 制限されるわ
【ソロモン】 ケイオスリオン軍は門を抜けてきた 敵とだけ戦えば良いの これなら互角以上に渡り合える
【ヘレナ】 ふふっ… それでも少しずつトレイセーマが 押し込んでるみたいだけどね
【レーヴァテイン】 均衡が崩れるのは時間の問題だけど… 私達もここで手をこまねいては いられない…
【カリス】 行くの、レーヴァ?
【ムー】 もちろんだろ! ケイオスリオンもトレイセーマも 俺様が蹴散らして――
【レーヴァテイン】 黙って
【ムー】 ムギュギュギュッ…
【ティターニア】 あの戦いの中に割り込むのは 得策ではありませんね 上手くやり過ごせれば良いのですが…
【アルマス】 ティニ、弱気なこと言わないで! 私が道を切り拓いてみせるからっ この剣先に――
【レーヴァテイン】 アルマス、聞いて
【アルマス】 えっ…? 何よ…レーヴァテイン…
【レーヴァテイン】 悔しいけど…私達は本調子じゃない… それに、戦力は温存したいの 本番は…この先にあるはずだから
【アルマス】 …分かったわ でも、だったらどうするのよ?
【ギル】 あのさあ… 話の途中で悪いんだけど
【アルマス】 何よ、ギル? まさか、名案があるとか言わないでよ
【ギル】 俺に対する信用なさ過ぎじゃね!? …ってか、こっちにまた精霊が いるんだけど
【ティターニア】 これはガンバンテインの精霊ですねっ もしかすると…
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