101103063 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第11章 ロストラグナロク 第３話 錯綜 STAGE6 戦闘後
【フェイルノート】
…………
【フェイルノート】
どうなってるの…？
お前、一体、何なのっ…？
【？？？】 私の正体か… そんなものはあくびが出るほど どうでもいいことだ
【？？？】 それより、実は私もこう見えて 焦っていてね もうあまり猶予がないんだよ
【？？？】 だから、切り札を切ろうと思う 私に従うんだ、フェイルノート
【フェイルノート】
くっ…
誰がお前などに…！
【？？？】 フフフ…良い顔をしているよ フェイルノート
【？？？】 ここまで辿り着いてくれて ありがとう お陰でようやく…
【？？？】 「種」を芽吹かせることができる！ 君がD.plugしているルシファーに 仕込んでおいた「種」をっ
【フェイルノート】
くっ…！
この可能性があったから…
【フェイルノート】
早くお前を始末したかったのに…！
【？？？】 ああ、そうだろうね 君の焦燥の理由は 私も理解していたよ
【？？？】 私に会うなり攻撃を仕掛けてきたり あえて話を聞く振りをして隙を 窺ったり…
【？？？】 君の行動はとても健気だった
【フェイルノート】
その…
何もかもお見通しという態度っ…
腹立たしいわね…！
【？？？】 フフフ すっかり自信家になったのだね、 フェイルノート
【？？？】 やはりルシファーの影響が 色濃く出ているようだ
【？？？】 君は「種」のことを察していながら 自分ならどうにかできると 考えていたようだね
【フェイルノート】
…お前がいつでも「種」を
芽吹かせることができるのなら
【フェイルノート】
私達を地下まで呼び寄せる…
必要はないわ
【フェイルノート】
恐らく…
「種」の発芽には条件が…
ある…
【フェイルノート】
相手への接触か…
一定距離への接近か
…そんなところでしょっ…
【？？？】 いいね 悪くない推測だ
【？？？】 君はあえて私の懐に入り、 私が「種」を芽吹かせる前に 始末しようと考えた
【？？？】 わざわざティファレトやカシウスを 出し抜き、遠ざけてね 実に健気なことだ
【？？？】 けれど、君は自分の力を 過信していたようだね
【フェイルノート】
私はっ…私はお前を絶対にっ…！
【？？？】 ふむ…まだ抵抗するのかい？ やはりモニュメントを通してしか 力を行使できないのは面倒だな…
【？？？】 あれと直接、繋がってしまえば こんな手間をかけずに「種」を 芽吹かせられるというのに…
【フェイルノート】
…………
【？？？】 まあ、いい 私に屈し尖兵として働くんだ フェイルノート！
【フェイルノート】
あ…あああっ…あああアアアアア…！
【フェイルノート】
イヤアアアアアアアアアアア…！！
【？？？】 どんなに抵抗しても無駄だよっ 君の体内に深く根ざした「種」を 切り離すことは不可能だ
【？？？】 安心するといい すぐに皆、私の手に堕ちるからね
【フェイルノート】
私は…お前ごときにっ…
【？？？】 残念だったね、フェイルノート 昔、教えてあげただろう？ ゲームの必勝法を
【フェイルノート】
あぐううううううううっ…！
【？？？】 ルールを作る立場に立つんだ それこそが、絶対必勝の法
【？？？】 私が立ち、 君が立てなかった立場だよ
【フェイルノート】
ふっ…ふふっ…
結局、カシウスの言う通りね…
【フェイルノート】
ごめんなさい…アスカロン…
パラシュ…シユウ…アフロディーテ…
ティファレト…カシウス…それと…
【フェイルノート】
お寝坊さんの…アルマス…
私は負けてしまっ――
【アルマス】 絶突破ーっ！！
【？？？】 何っ？
【フェイルノート】
えっ…？
嘘…でしょ…
【アルマス】 ああ、もう！ この結界、固すぎよ！！ だけど、やってやったわ！
【アルマス】 来たわよ、フェイルノート！ それから…「神」！
【アルマス】 さあ“失われた千年王国”に終焉を！
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