101105010 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第11章 ロストラグナロク 第5話 不完全な世界で STAGE1
【レーヴァテイン】 もう時間がない… 先に行くわ
【ティルフィング】 待って下さい、レーヴァ アナタも体験したのでしょう? あの結界はとても強固です
【レーヴァテイン】 でも…アルマスには破れたわ… それなら私だって…!
【ティターニア】 そうとは限りませんよ
【レーヴァテイン】 私がアルマスより劣るって… 言いたいの?
【ティターニア】 そういう意味ではないんです マサムネ、こちらに
【マサムネ】 失礼致す
【ギル】 お邪魔しまーす…
【アルマス】 マサムネ? と…何でギルまで来てるのよっ?
【ギル】 しょうがねえだろっ… 側を離れるなって言われてるから…
【ティターニア】 思い出したことがあったので 先程、彼女に確認してもらいました マサムネ、どうでしたか?
【マサムネ】 うむ… ティターニア殿の推測通りであった
【マサムネ】 あの結界はオベロン殿が張っていた 幻想結界と似た構造をしている
【アルマス】 えっ…?
【マサムネ】 無論、近しいというだけで 同じものではないが 斬りつけてみて確信した
【マサムネ】 あの手応えはシェキナー、芭蕉扇と ともに打ち破った幻想結界と 非常に似ていたのだ
【アルマス】 ということは! …どういうこと?
【フェイルノート】 分からないのなら黙っていなさい
【ティターニア】 アルマス… 先程、あなたの剣が結界を破れたのは オベロンのお陰ということです
【アルマス】 オベロン様のっ? 何で!?
【ティターニア】 私はアナタの力について ずっと考えていました
【ティターニア】 覚えていますか? ラグナロク王国でアナタがナディアと 共鳴して力を発動させたときのこと
【アルマス】 あのときは無我夢中で… でも不思議な感覚だったわ
【ティターニア】 それからトレイセーマで 暴走したベガルタが周りのものを 吸い込んでいたときのことも
【アルマス】 あれは…自分でもよく分からない… 何でか力を弾くことができたのよね
【ティターニア】 私は、どちらも同じアナタ自身の 力だったのだと考えています
【アルマス】 私自身の力…?
【ティターニア】 アルマス… アナタは他者と共鳴する力が ずば抜けて高いのです
Next: 101105020