10111203 エクスカリバーストーリー 『ホーリーゲイザー』
【エクスカリバー】
…はぁ…はぁ…はぁ！
絶対に…絶対に…っ！
傷つきながらも、 マスターを守るため 剣を振り続けるエクスカリバー
【エクスカリバー】
勝てなくても…
敵わなくても…
命を捨ててでも…絶対に守る！！
しかし、その想いも虚しく 敵の非情な攻撃が彼女を切り裂く
【エクスカリバー】
…ぅぐっ！
マ…マスターだけは！
マスターだけは…っ！
【エクスカリバー】
…っ！！
…マ…マスター？
薄れ行く意識の中で、 確かに感じた マスターの温かさ
【エクスカリバー】
マスターが…私を…
守ろうと…
う…うぅ……っ
【エクスカリバー】
うあぁぁぁぁぁーーーーっ！！
静かな星空に こだまする彼女の叫び… 次の瞬間、奇跡は起きた
【エクスカリバー】
マスターが私を…守ってくれた…
こんな不完全で…
不甲斐ない私を…
【エクスカリバー】
誰も…マスターに触れさせない…
命を捨ててでも…じゃない…
この命を燃やし続けて…
【エクスカリバー】
守るッ！！
聖なる光を放ちながら 敵を斬り進むエクスカリバー
それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【エクスカリバー】
新奥義！
『ホーリーゲイザー』！！
その光の前に 無数の異族たちは…消滅した
【エクスカリバー】
くっ…はぁ…はぁ…はぁ！
マ…マスター…
【エクスカリバー】
さ…鞘がなくても…
魔法…使えましたよ…
【エクスカリバー】
マスターが私を…
守ってくれたから…
【エクスカリバー】
傷を…分かち合おうと…
してくれたから…
共に傷つこうと…戦ってくれたから…
【エクスカリバー】
そしたら…
もうダメだと思ったのに…
体の奥底から湧き上がってきたんです
【エクスカリバー】
“愛”という名の…力が！
【エクスカリバー】
それはマスターが私にくれた…
究極の魔法です！
星の光に照らされ微笑んだ彼女は、 とても、とても美しかった
【エクスカリバー】
マスター…少しだけ
わがまま言ってもいいですか？
【エクスカリバー】
もう少しだけ…
見ていていいですか？
この星空を…
【エクスカリバー】
だって、こんな夜は…
もう二度とないかも知れないから
彼女がこつんと マスターの肩に頭を乗せた
【エクスカリバー】
今を生きるとは…
そういう事ですよね？
【エクスカリバー】
大丈夫…また異族が現れても、
私が必ずお守り致します
だから、ご安心を
マスターを見つめ、目を閉じる彼女 夜空に一筋の流れ星が光った
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