101201040 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第12章 リバースワールド 第１話 神令、発動 STAGE4
【レーヴァテイン】
ソロモン…解析結果は出た？
【ソロモン】
待って
あと少し…
【グラウ】 解析を完了しました 結果を表示しますか？
【ソロモン】
お願い
…ええっ？
これって
【レーヴァテイン】
どうしたの…？
私にも…見せて
【ソロモン】
レーヴァの読み通り、
モニュメントから光は消えたけれど、
システムは生きていたわ
【ソロモン】
「神」との接続が切れているのは
間違いない…でも、その代わりに
【レーヴァテイン】
あのスイハがシステムを乗っ取った…
そういうことね
【ソロモン】
少し違うわ
システムに接続しているのは
彼女じゃないの
【ソロモン】
ここを見て
別の斬ル姫がシステムを掌握した上で
スイハに力を与えている
【レーヴァテイン】
…スイハには仲間がいる
ああ、そうでしょうね…
やっぱり…
【ソロモン】
何か知っているの、レーヴァ？
皆の安全のためにも情報は共有して
おきたいのだけれど
【レーヴァテイン】
まだ確信はない…でも、そうね
私は、スイハに会ったことがある
【レーヴァテイン】
ただ、以前会った彼女は…
あんな姿じゃなかった
性格も少し違う…と思う…
【ソロモン】
…ねえ、レーヴァ
実は気になる点がもう一つあるの
ここなんだけど
【レーヴァテイン】
…どういうこと？
スイハの「出現地点」が
モニュメントの位置と
完全に重なってる
【ソロモン】
そう…
彼女はモニュメントの中から
出てきたわけではない
【ソロモン】
かといって床に空いた穴から出てきた
わけでもないの
【ソロモン】
全く同じ座標に突如として姿を
現しているのよ
【レーヴァテイン】
…フェイルノートが言ってたわ
「神」が「世界線」という言葉を
口にしたって
【ソロモン】
レーヴァ、君、まさか…
【レーヴァテイン】
可能性の話よ…
もし、そうなら…
彼女は私の知ってる彼女じゃない…
【レーヴァテイン】
全く異なる世界線からの――
【ムー】 おおおい！ あんま悠長にやってられねぇ みてぇだぞ！
【ムー】 三国の軍が大移動を始めやがった！ 唯一の出口になってる扉を 押さえるつもりだぜ！
【ソロモン】
分析に時間をかけ過ぎたみたいね
急がないと脱出できなくなるわ
【レーヴァテイン】
扉はフェイルノートが破壊したから
完全に封鎖される心配はない…
いざとなったら力尽くで抜ける
【ムー】 そりゃそうかもしれねぇけどよぉ…
【レーヴァテイン】
ヘレナとカリスを先行させてるから…
もう少し…調べておきたいことが
あるの
【ムー】 やれやれ こうなるとレヴァは テコでも動かねぇからなあ
【ソロモン】
それがレーヴァの最適解だって
言うのなら、私はその判断に従うわ
【レーヴァテイン】
ありがと…
皆のことは…信じるしかないわ
【レーヴァテイン】
こんな状況で、ハルモニアも
ケイオスリオンもトレイセーマも
関係ない…
【レーヴァテイン】
各自の判断で協力できれば…
窮地を脱することはできるはず
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