101205060 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第12章 リバースワールド 第５話 因果、転輪 STAGE6
【アルマス】 ひとまず逃げ切ったけど… また追いついてくるわよね
【ティターニア】 それまでの間に、 情報共有をしておきましょう お互い、何があったのか
【レーヴァテイン】
まず…
カシウスから話を聞くのが
一番よね
【ティルフィング】
そうですね
ガ・ボーのことも
お尋ねしたいですし
【カシウス】
彼女はもう…
動かなくなってしまったの？
【カリス】
うん…
突然、戦いの中に
飛び込んできたと思ったら…
【ソロモン】
暴れるだけ暴れて
動きを止めてしまったわ
一応、生きているようだけれど
【ヘレナ】
ピクリとも動かなくなったから
さすがのヘレナも戸惑ったよ…
くふっ
【カシウス】
姉を追い求める彼女の情念が
今回は助けになったの
悪いことをしてしまったけれど…
【アルマス】 例の「姉様」ってやつね…
【カシウス】
順を追って紐解いていくわ
スイハ…そして彼女の仲間達は
バイブスを消去するために来訪したの
【カシウス】
その折、“観察者”が使用していた
モニュメントを乗っ取り、その力を
自分達のものにしたの
【アルマス】 それじゃ…「神」がやろうとしていた 「種」の発芽を あいつが行ったってこと！？
【ソロモン】
正確にはスイハの仲間よ
その辺りは私達も調査済み
【レーヴァテイン】
そのせいで…「種」を持っている者
つまり霊装支配されている斬ル姫と
天使人、悪魔人、幻獣人…
【レーヴァテイン】
全てがスイハ達の手に堕ちた…
【ティターニア】 なるほど… それでは、カシウスはどうして 逃れることができたんですか？
【アルマス】 ひょっとしてカシウスも 神器を持っていたの！？ それで霊装支配から脱して
【カシウス】
わたしは彼女達の手から
逃れきってはいないの…
ただ、猶予を作り上げただけ
【アルマス】 猶予？
【カシウス】
わたしは…この事態を予見していた
どうにかして回避したかった
けれど、上手くいかなくて…
【カシウス】
だから…次善策を仕掛けた
わたし自身に
【カシウス】
わたしはわたし自身の時の流れを
一部、切り離して輪廻の輪に
封じ込めた
【カシウス】
スイハ達に支配される前の
自分自身を保存しておいたの
【カシウス】
前もって封印を解く符丁を
仕込んでおいたのだけれど、
思っていたより時を要してしまったわ
【カシウス】
そうして…解放されたのが、
今のわたし…
【カシウス】
でも、この状態は長くはもたない
閉じていた輪廻の輪を開いて
しまったから…
【カシウス】
じきにわたしは
スイハ達の支配下に落ちるわ
だから、ここでお別れね…
【アルマス】 そんなっ… 何か方法はないのっ？
【カシウス】
それは…
運命に予定されていない存在に
委ねられし未知の領域よ
【レーヴァテイン】
アルマスに委ねられてるって言うの？
はぁ…
【アルマス】 ため息つかないでよ！
【ティルフィング】
あの…ガ・ボーはどうして
あのようなことになったのでしょう？
【カシウス】
彼女は…姉を求める思いが強すぎたの
姉との「繋がり」を強く求めていた
【カシウス】
だから、他者との繋がりを否定する
スイハ達の支配下に入った途端、
行動する理由を失った
【カシウス】
私の力で少しの間だけ
活動させることができたのだけれど…
また眠りに就いてしまったようね
【ティルフィング】
他者との繋がりを否定する…
やっぱり、そんなこと認められません
【アルマス】 絶・最悪！ 必ずみんなを助け出すわ！
【カシウス】
スイハ達が近づいてきた
わたしはここで…出来る限り
歩みを止めてみせる
【カシウス】
あとはよろしくね…アルマス
【アルマス】 うん カシウス、絶対に解放してみせるから 待ってて！
【レーヴァテイン】
ひとまず…地上に向かうわよ
体勢を整えないと…
【ダモクレス】
やったね
クレス様もこっちに来られたよ
【フライシュッツ】
クレスちゃ～ん
わたしは何をしたらいいのかなぁ？
命令して～
【ダモクレス】
キミのやることはクレス様と
同じだよ
“彼女”にも言われたでしょ
【フライシュッツ】
バイブスの消去だね～
ふふっ、お姉ちゃん
お仕事に興じま～す！
【ダモクレス】
さあ、この世界に
愛と死を振りまこう
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