101304060 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第13章 トレジャーメモリー 第４話 響き渡る音色 STAGE6
【アルマス】 もう録画されてるの？ ええと、誰から話すんだっけ？
【フェイルノート】 ティファレト、私、カシウス、 最後にお前よ 記憶力ないの？
【アルマス】 そこまで言わなくてもいいでしょ はい、ティファレト この椅子に座って
【ティファレト】 ありがとうございます それでは…明日、私達三人は ここを発つことになりました
【ティファレト】 四人バラバラになってしまうので 何か思い出を残そうと、 未来の自分にメッセージを――
【フェイルノート】 前置きが長いわよ さっさと本題を言いなさい
【ティファレト】 ごめんなさい… あの…私は多くの方々に、特に ここにいる三人に助けられてきました
【ティファレト】 ですから、地上では私の力で多くの 方々を愛し守ることができるように なりたいと思っています
【ティファレト】 未来の私、この願いは叶っている でしょうか…？
【ティファレト】 全ての方々に愛をもたらす存在で いられますように
【フェイルノート】 私は特に言うことなどないのだけれど この三人がどうしてもって言うから 適当に記録を残しておくわ
【フェイルノート】 地上がどんなところかは知らない でも、私は頂点に立つ この知略でもってね
【フェイルノート】 そして全ての者が実力を遺憾なく 発揮する社会を作り上げるの 雑魚は雑魚らしく大魚は大魚らしくね
【フェイルノート】 まあ、ついでにそこの落ちこぼれでも 生きていけるくらいの環境は 整えてあげるわ
【アルマス】 何で私のこと見るのよ…
【カシウス】 …………
【カシウス】 この記録が過去と未来を繋ぎ 輪廻の理を導き出すの…
【カシウス】 内なる鼓動が増幅して、 正しき者との繋がりを 作り出してくれる
【カシウス】 うん… 全ては定められた未来のために
【アルマス】 …えっ？ それだけ？ 相変わらず意味不明だったわね…
【アルマス】 じゃ、最後は私ね …私はここに残ることになったわ はいはい、落ちこぼれですよ
【アルマス】 ティファレト、フェイルノート、 カシウス…ここから、 あなた達の活躍を応援してるわ
【アルマス】 私だって、そのうち地上に出ることが あるかもしれないし、 別の実験を行うって聞いたし
【アルマス】 見てなさい！ いつか、私に助けられるときが 来るんだからっ
【アルマス】 それまで、元気でね…
【フェイルノート】 …泣いてるんじゃないわよ お涙頂戴とか、好きじゃないの
【ティファレト】 アルマス… どうか、お元気でっ
【カシウス】 …記録を終了させるわ
【フェイルノート】 カシウス、お前もけっこう 醒めてるのね…
【カシウス】 輪廻の理は四人の絆が 永遠であることを表しているの 別れは出会いの始まりに過ぎないわ
【フェイルノート】 だから、意味が分からないのよっ はい、終わり終わり！
【フェイルノート】 それにしても、変な形の記録装置よね 角笛型って 再生の仕方も変わってるわ
【ティファレト】 吹き鳴らすことによって、 記録を見せたい相手の頭に直接、 映像を送り込むそうです
【アルマス】 ぐすっ… そのときは…私があなた達に向けて 目一杯吹いてやるわ！
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