10133204 浴衣フォルカスストーリー 『オェングスの歓喜』
数日後─
図書館で一人佇むパラケルススに 声をかけるマスター
【パラケルスス】 …あ、君か
【パラケルスス】 いや、なんでもない 少し考え事をしていただけだ
【パラケルスス】 な、なにを考えていたかは わたくしの勝手だろう!?
【パラケルスス】 無闇に人の心の中を、 覗くような事をするな!
突然、顔を真っ赤にして 怒り出す彼女
【パラケルスス】 …!す…すまない…
【パラケルスス】 そ、それより… この前は楽しかったな
【パラケルスス】 綺麗な景色を見て 歩いているだけなのに、 心があんなに踊るなんて
【パラケルスス】 でも…
彼女が暗い目を落とす
選択肢:
- なにか不満があったの…? → select_label_01へ
- なにか嫌なことでもあったの…? → select_label_02へ
- なにか気に障るようなこと…した…? → select_label_03へ
彼女が暗い目を落とす
select_label_01:
【パラケルスス】 …そうじゃない
select_label_02:
【パラケルスス】 むしろ…逆だ…
select_label_03:
【パラケルスス】 気が…おかしくなりそうだ…
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【パラケルスス】 楽しいけど… ずっと… 心が苦しいんだ…
【パラケルスス】 君の事を…想うと…
うつむく彼女
どうしたの…? なんか苦しそうだけど… 心配するマスター
【パラケルスス】 あぁ…苦しいよ…
【パラケルスス】 すごく苦しい!!
【パラケルスス】 苦しいけど…
顔を上げ、彼女が叫んだ
【パラケルスス】 楽しむことにした!!
え?どういうこと? と、マスターが尋ねる
【パラケルスス】 座学と実地…こうも違うとは! こうも上手くいかないとは!! でも…
【パラケルスス】 だからこそ、 乗り越えていく 楽しみがあるんだ!!
目を輝かせるパラケルスス
それは新たなる奥義 『オェングスの歓喜』 誕生の瞬間でもあった
乗り越える…?あぁ、山の話ね この前、綺麗だったもんね 次はどこの山を見に行こうか?
のん気に答えるマスター
【パラケルスス】 …ふふふ… そういうところだよ
【パラケルスス】 わたくしが今後、 乗り越えていかなきゃ いけないのは!!
【パラケルスス】 でも山は…険しいほど、 登る楽しみがある!! というわけで…
【パラケルスス】 次の休みは… こ、この山にでも 行ってみないか…?
興奮状態だったかと思えば、 恥ずかしそうに誘ってくる
鈍感なマスター相手に、 前途多難な山登りに挑む彼女の姿は、 純粋な乙女の美しさ、そのものだった
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