10148201 ティルフィング 予期せぬ状況
マスターの隊に 新たに入ったキル姫、 ティルフィング
彼女はかつて『黒奏官』の元にいた 強欲…“グリード”と呼ばれた存在
その力は強大で、彼女が剣を振れば 大きな“破壊”の爪跡が もたらされていた…
【ティルフィング】 そう人々に恐れられ、 忌み嫌われた、 この私が………
「ね~、ティルフィング~!」 「一緒に買い物行こう~!」 「一緒にケーキ食べようよ~!」
【ティルフィング】 な、なぜ…このような…!?
隊内の姫たちの間で、 すぐに人気者となった ティルフィング
【ティルフィング】 あ、あの… 申し訳ありませんが…!
焦って、姫たちの間を割って逃げ出す
彼女はこの状況に 明らかに戸惑っていた
【ティルフィング】 …ふぅ
モテモテだね
【ティルフィング】 …あ、マ、マスター
新しい隊で気疲れも多いでしょ?
【ティルフィング】 そ、そんなことは…
街に散歩にでも出掛けようか?
【ティルフィング】 …は…はい
街への道中で…
【ティルフィング】 す、すみません… 主に気を遣わせてしまうとは…
驚いているみたいだね? …と、マスターが彼女に問い掛ける
【ティルフィング】 しょ、正直… 困惑しています…
【ティルフィング】 私にも… かつて同士がいました
【ティルフィング】 しかし、それは… 目的を果たすためだけに 集められた者たち…
【ティルフィング】 主の命令に従い、 共闘することはあっても…
【ティルフィング】 今のように 皆が懇意な間柄では ありませんでした…
【ティルフィング】 私は…最凶最悪と呼ばれた ブラックキラーズ その中の一人です……
【ティルフィング】 そんな私になぜ、皆さんが このように親しく接してくれるのか…
【ティルフィング】 わけが分かりません…
思い悩んだ表情を見せる彼女に マスターが答える
それはきみが… 魅力的だからじゃないかな?
【ティルフィング】 !!
【ティルフィング】 わ、私が…っ!?
【ティルフィング】 そ、そんなこと…! ありません!
いや、それを決めるのは きみじゃなくて周りだからね、 …と、微笑むマスター
【ティルフィング】 ば、馬鹿な…! この私が……
【ティルフィング】 そ、そんな存在であるはずが…!
…と、 ますます思い悩んでしまう ティルフィングだった
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