10282201 ウィズ ダー様のお悩み
ある昼休みの出来事――
昼食を終えて 見回りがてら中庭に 足を向けるマスター
【ダーインスレイヴ】 …いる…ていない… …りている…足りていない… 足りている…足り…っ!
いつもなら、かしましい取り巻きと 昼食をとっているはずの ダーインスレイヴが…
一人しゃがみこんで なにかをしている…?
【ダーインスレイヴ】 おお、花よ… おぬしまで残酷にそう告げるのか…
【ダーインスレイヴ】 …ぬ! マスターではないか… いつから見ていたんだい!?
ダーインスレイヴにしては めずらしく慌てている
マスターの角度からは ダーインスレイヴの背で隠れて なにをしているのかわからなかった
【ダーインスレイヴ】 そ、そうか… しかし紳士として 隠し立てするわけには行くまい
【ダーインスレイヴ】 実はだね…花占いを…していたのだ…
紳士なダーインスレイヴが… 乙女チックな花占いを!?
【ダーインスレイヴ】 やはりマスターもそういう反応か…
ダーインスレイヴは 深いため息をつく…
【ダーインスレイヴ】 紳士たらんとするわたしには… やはり似合わないのだろうな…
明らかにしょんぼりする ダーインスレイヴの姿…
マスターは 詳しい話を聞かずには いられなかった
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