10371203 ガブリエル 『エターナルローズ』
店に到着し、 買い出しを進める マスターとヤウラス
しかし、ここで 1つの問題が浮上した
【ヤウラス】 買おうとしていたお菓子が 売り切れています これが大好きな姫もいるのに…
しょうがないか と、言うマスター だが…
【ヤウラス】 …は?しょうがない…?
【ヤウラス】 言っておきますが…
【ヤウラス】 私の辞書に 『諦める』という 文字はありませんから
選択肢:
- だからって隣町まで探しに行くの!? → select_label_01へ
- 夜になっちゃうよ!? → select_label_02へ
- 似たやつでいいじゃん!? → select_label_03へ
私の辞書に 『諦める』という 文字はありませんから
select_label_01:
【ヤウラス】 もちろんです!
select_label_02:
【ヤウラス】 ならないように急ぎます!
select_label_03:
【ヤウラス】 職務怠慢は良くありません!
select_label_end:
それから1時間後─
彼女と共に隣町の店まで やってきたマスター
なんでそこまでするの? と尋ねる
【ヤウラス】 人の為に動くのは、 騎士として当然のこと それが騎士道だからです
そう言い切る彼女にマスターが言う でも、そこまでして喜んでもらえる という保証は無いじゃない…
【ヤウラス】 確かに保証なんてありません
【ヤウラス】 人の為の行動も、 もしかしたら自己満足 エゴかも知れませんし
【ヤウラス】 だからこそ動く側は、 礼や見返りを求めてはいけない
【ヤウラス】 それが隊をまとめる、 人の上に立つ者なら尚更だと 私は思います
その言葉に感心しつつも、 反論するマスター
でも、きみはここでは指揮官じゃない
【ヤウラス】 …何が言いたいのです? 私に偉そうにするなと…
だから、そんなに気張らず、 ここでは楽しく伸び伸び 自由に過ごして欲しいんだ
【ヤウラス】 …!
あ、もちろん見返りは求めてないよ と微笑むマスター
【ヤウラス】 ずっと団長を務めてきたせいか… そんなことはもう 久しく言われていませんでした
【ヤウラス】 無礼をお許しください アナタは…隊を率いるにふさわしい 器量の持ち主だ
【ヤウラス】 ここでは団長としてではなく… アナタに仕える一騎士として、
【ヤウラス】 気張らず、伸び伸びと 戦わせて頂く事にします
その微細な心の変化が、 彼女にスキル 『エターナルローズ』を授けていた
【ヤウラス】 あ、 お目当てのお菓子、 ありましたよ
【ヤウラス】 これで任務完了ですね
【ヤウラス】 …いや、帰りつくまでが任務 気を緩めてはいけません
人の為、わざわざこんなに遠くまで やって来て、ようやく買えたのに 何とも素っ気ない
でも、だからこそ…
【ヤウラス】 …ん?なんですか?
きみが男女問わず人気な理由… わかったよ
【ヤウラス】 …え?
強くて、美しくて、優しい だからだね
【ヤウラス】 ななな…なんです、いきなり!?
おや、これは意外 クールで生真面目な彼女が、 こんなにも照れるとは
このギャップも、みんなから 愛される理由なんだろうなと 思うマスターだった
【ヤウラス】 そんなこと言ってる暇があるなら、 任務に集中しなさいッ!!
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