110140220 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第14章 ミッシング・ゴッド 第2話 動き出す者達-2
【ハルモニア兵】 それはどういうことですかっ? 教皇様の代わりに斬ル姫が 地底に降りていた!?
【ハルモニア兵】 しかも、その…ティファレトという 斬ル姫がハルモニアを裏切ったと 言うのですね…!
【ハルモニア兵】 ただちに教皇様のお言葉を賜り、 ティルヘルムへ討伐軍を向かわせる べきです!
【シタ】 国中が騒ぎになっていますね… まさか教皇様が罪深き者の手に 堕ちてしまうだなんて…
【ミトゥム】 そうなんだよ! 大変なことになってんだよ、 シタ姉ちゃん!
【ミトゥム】 あっ…大変なのですよ、 シタお姉様
【シェキナー】 それに天沼矛だけでなく、 ロンギヌスとヴァナルガンドまで バイブスに穢されてしまったとか…
【シェキナー】 留守役だったとはいえ、 彼女達を守れなかったことは 残念で仕方ありません
【フォルカス】 今は嘆くより行動するときです それに…
【フライクーゲル】 教皇様のこと、上手く誤魔化す 必要があるね
【フォルカス】 ひとまず代役を立てるにしても… 私やフライクーゲルが急に姿を 見せなくなっては不自然です…
【シェキナー】 それを言ったら、ここにいる斬ル姫の 誰が姿を消しても怪しまれますよ
【シタ】 私達は「庭園」に閉じ込められて 常に人数を把握されているのですから
【フォルカス】 管理社会を徹底させるためとはいえ、 このような事態には不都合ですね…
【ハルパー】 あらぁ それなら、適任がいるんじゃ ないかしらぁ?
【フォルカス】 ハルパー、戻っていたのね… 適任というと?
【ハルパー】 あの子よぉ 白い死神…
【ナーゲルリング】 私のことを口にしましたね 良からぬことを企んでいるのですか?
【フォルカス】 ナーゲルリング、やめなさい!
【ナーゲルリング】 私はエノ様の声しか聞きません エノ様、この者は断罪すべきですか?
【ハルパー】 またネズミとお喋りぃ? 下等な者同士、相性が良いのねぇ
【ナーゲルリング】 この子達はエノ様の使者であって ただのネズミではありません …死にたいのですか?
【フォルカス】 それで、エノ様は何と仰っているの ですか、ナーゲルリング?
【ナーゲルリング】 …ハルパーは断罪の対象ではない そうです
【ハルパー】 まったく…怖い子ねぇ でも、そういうところ ゾクゾクするわぁ
【フォルカス】 ナーゲルリング、緊急事態です 教皇様の代わりになって下さい
【フォルカス】 普段、姿を見せず国内の治安維持に あたっているあなたなら、代わりを 務めても気づかれませんから
【ナーゲルリング】 それは…エノ様に聞いてみます
【フライクーゲル】 エノ様って、ナーゲルリングだけが 信じてる架空の神様だよね…?
【フォルカス】 フライクーゲル、静かにっ 今、彼女の機嫌を損ねるわけには いきません
【フライクーゲル】 架空の神様に、架空の教皇様のことを 聞くなんて、皮肉も良いところだよ
【ナーゲルリング】 …エノ様は、是と言っています しばらくの間、教皇様の代わりを 務めましょう
【フォルカス】 助かります これで、後顧の憂いなくティルヘルム 討伐の軍を出せますねっ
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