110140331 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第14章 ミッシング・ゴッド 第３話 総力戦-3 戦闘前
【グラーシーザ】
なるほどな
あたしたちと一人ずつたたかおうと
いうわけだ
【グラーシーザ】
おい、おまえ
なまえをきいておいてやる
【グラーシーザ】
あたしはグラーシーザ・神令・
フォルセティ
この世の悪を裁くために来た
【ティファレト】
ティファレト・聖鎖・ミカエルです
グラーシーザ、戦いの手を止める
ことはできませんか？
【グラーシーザ】
なんだと？
おまえはあたしに正義の執行を
やめろと言ったな
【グラーシーザ】
それは悪だ
ただちに断罪する
【ティファレト】
待って下さい
私は…過ちを犯しました…
全ての人々を救いたかったのに…
【ティファレト】
私の目は何も見ていなかったのです
そのせいで多くの血が流れました…
【ティファレト】
友に導かれ、我が主に巡り会えた
ことで、ようやく救済の道が
開かれようとしているのです
【ティファレト】
グラーシーザ
あなたも主の声に耳を傾けて下さい
きっと私達は――
【グラーシーザ】
ちょうしにのるな
あたしは断罪すると言ったのだ
【グラーシーザ】
すべてのきゅうさい…
それはあたしの正義とおなじだ
ただし…
【グラーシーザ】
そのためにはバイブスをこの世から
けしさらねばならない
【ティファレト】
何故なのです！？
我が主は世界を脅かす存在では
ありませんっ
【グラーシーザ】
はんっ
だからおまえは悪なのだ
【グラーシーザ】
さきほど、おまえはじぶんのあやまち
をみとめたな
それは、ちょうじょう
【グラーシーザ】
だが、そのあと、主にめぐり合って
きゅうさいの道がひらけたと
言った
【ティファレト】
そうです…
私は過ちを償うため、
今一度、人々のために戦おうと――
【グラーシーザ】
ふざけるな！
正義はゆるがない
つねにあたしの中にある！
【グラーシーザ】
おまえの正義はゆらいでばかりだ
おのれのあやまちにおびえて
たにんにすがっている
【グラーシーザ】
じぶんの中に正義をもたないくせに
たにんの正義をひていするなど、
悪そのもの！
【グラーシーザ】
おまえはあたしの正義をもって
断罪する
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