110150460 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第15章 ソリタリー・ホープ 第4話 理想世界-6
【エルキュール】 よくもっ…!
【アルマス】 ぐっ…! 思ったより際どかったわね…
【エルキュール】 まだやれる…命がある限り、 何度だって立ち上がる…!
【アルマス】 ふふふっ
【エルキュール】 何が可笑しいんですか…!?
【アルマス】 違うのよ 絶・似てるなあって思って あなたと、私は
【エルキュール】 理解できません…
【アルマス】 どれだけボロボロになっても しつこく立ち上がって 自分で言うのも何だけど…
【アルマス】 キラーズの影響なのか、 私もけっこうしつこいのよね 何度も、意地で立ち上がってきた
【エルキュール】 だから…何だと言うんです…!?
【アルマス】 ねぇ、エルキュール 気づいてる?
【アルマス】 あなたも私も、以前戦ったときより 高いレベルで戦ってるのよ
【アルマス】 お互いの信念がぶつかり合って、 高まっていってるの
【エルキュール】 それはっ… あなたを倒すために!
【アルマス】 そうよ 私を倒すっていう信念を貫くために あなたは力を増していってる
【アルマス】 私もあなたに負けないよう、 自分を高めてる それって…
【アルマス】 あなたと私 自分と他者がいて 初めて成立する関係よね
【エルキュール】 え?
【アルマス】 ホップのときのように、 他人は惑わされる存在になるわ 自分を貫いた方が良いときもある でも、他の人との関係って、 それだけじゃないはずよ 私とあなたのように…
【アルマス】 ぶつかり合うことで高め合える そういう関係だってあるわ
【エルキュール】 詭弁ですっ… そんな薄っぺらな――
【アルマス】 薄っぺらくなんかない! 少なくとも私は、ティニとの、 マスターとの、みんなとの…
【アルマス】 この世界との繋がりがあって、 初めてここまで来られたんだもの! 決して一人だけの力じゃない!
【アルマス】 どうしてあなた達がバイブスを 排除しようとするのか どうして共鳴を否定するのか
【アルマス】 まだ分からないけど、 これだけは言える
【アルマス】 「信念」は他者の存在を否定しない 惑わせるものだけじゃなくて、 高め合うものにもなれるから
【アルマス】 あなたと私が、そうであるように
【エルキュール】 そんなのっ… そんなの…違います! 違う違う違う違う違うぅぅぅっ…!!
【エルキュール】 うわぁぁぁぁぁ!!
【アルマス】 はああああああ!
【エルキュール】 こんなはずじゃ…
【ティターニア】 エルキュールの仮面が… 壊れましたっ
【アルマス】 ようやく素顔を晒したわね やっぱり、話をするときは ちゃんと目を合わせないと!
【エルキュール】 私は…認めてしまったと… いうんですか…?
【アルマス】 …どうしたの?
【エルキュール】 そんなはずっ…! でも…砕けてしまった…
【エルキュール】 世界を救済する… その信念を、私はっ…!
【エルキュール】 ごめんなさい…ラグナ――
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