110160350 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第16章 ネオ・ユートピア 第3話 世界の黄昏-5
【オベロン】 そうか… 報告ご苦労
【妖精達】 それじゃ、失礼しまーす
【ギル】 オベロン様! どうなってるんですかっ…?
【ギル】 三国の連中、俺達のことは全く 気にしなくなったなんて… 逆に怖ぇよ…
【オベロン】 むぅ… まさかとは思うが、 アルマス達が負けたのか…?
【ギル】 そ、そんなわけない! アルマスが負けるもんかっ
【ギル】 それに、ティルフィングさんとか フェイルノートとか、強い斬ル姫も ついてったんだからっ
【オベロン】 そう詰め寄るな… 儂もアルマス達を信じたい
【オベロン】 しかし、三国の様子を見に行かせた 者達からの報告を鑑みると…
【オベロン】 コマンドキラーズの思惑通りに なっているとしか考えられぬのだ
【ギル】 そんなのっ… まだ分かんねぇし…
【オベロン】 無論だ もうしばらく様子を――
【マサムネ】 失礼する! …オベロン殿、主君のバイブスを お感じになるかっ?
【オベロン】 主君のバイブス? おおっ マスターのことか
【オベロン】 そういえば… 先程の感覚は、もしやっ…
【マサムネ】 やはりか… ひどく落ち着かない気分だ… 他の者達も戸惑っている
【マサムネ】 早急に手を打たねば!
【オベロン】 うむ 今一度、三国の様子を調べに 向かわせよう
【マサムネ】 拙者は「大穴」に向かう!
【ギル】 お…俺も!
【マサムネ】 そなたは…いや、今は時が惜しい 好きにしろ
【ギル】 足手まといにはならねぇよ!
【オベロン】 気をつけて向かうのだぞ 危険だと感じたらすぐに戻って くるのだ
【ギル】 分かってます! ちょっと見てくるだけっすよ
【妖精達】 オベロン様、お呼びですか?
【オベロン】 うむ すまぬが、もう一度、三国の様子を 調べてきて欲しいのだ
【オベロン】 今度は、人々の言動をつぶさに 記憶してまいれ
【妖精達】 …………
【オベロン】 いかがした? 何か不服なのか?
【妖精達】 いえ… 他者の言動を調べることに どのような意味があるのか…
【妖精達】 よく分からないので 困っております
【オベロン】 何を申しておる!? つい先程、そなた達はっ…
【妖精達】 ですがオベロン様 自分は自分、他人は他人です
【妖精達】 私達に関わる気のない者達を どうして気にしなければならないの ですか?
【オベロン】 おおっ…何ということだ…!
【オベロン】 我が同胞達にまで、神令の力が 及びつつあるというのかっ…
【オベロン】 アルマス…! ティターニア…! マスター殿…!
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