Phantom of the Kill

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110160410 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第16章 ネオ・ユートピア 第4話 約束-1

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【アルマス】 …………

【アルマス】 ここ…どこ…?

【アルマス】 ティニもいない… 私、死んだの…?

【アルマス】 まだ…倒れるわけにはいかないのにっ

【???】 安心したまえ まだ生きているよ ただ、少々厳しい状況だけれどね

【アルマス】 誰!? …あなた、まさか

【???】 そのまさかだ 君達の呼び方で言うなら “地底に潜む者”だね

【アルマス】 …もう世界に干渉する力は なくしたんじゃなかったの?

【???】 もちろん 今の私にできるのは、こうして君に 話しかけることくらいだ

【???】 それで、今度こそ最後の挨拶を しようと思ってね

【アルマス】 そんなのいらないわ さっさと消えて

【???】 おやおや 随分と嫌われたものだ 私は君達のことが大好きなのに

【アルマス】 どの口が言うの?

【???】 やり方が少々強引だったことは 認めよう でも、世界を愛しているのは本当だ

【???】 だからこそ、“千年王国”を目指した のだけれどねえ…

【アルマス】 …このままいけば、ラグナロクが それを成し遂げてしまうわ 早く戻らないと!

【???】 そうなんだよ 成し遂げてしまうんだ それは良くない

【アルマス】 はぁ? ラグナロクとあなたの考えは同じ だったんじゃないの?

【???】 同じだったよ しかし、今は違う 君のお陰で私も理解したんだ

【???】 完全なる世界が訪れれば、 世界は終焉を迎える それはとても退屈なことだと

【アルマス】 私のお陰?

【???】 そうだよ 君、別の世界線から来ていたとはねえ さすがの私も理解していなかった

【???】 君がいた世界線を見せてもらったよ なるほど、一つのハッピーエンド だったのかもしれないね

【???】 ただ、あの変化のない世界を漫然と 観測するのはとても耐えられない 退屈過ぎるよ

【???】 だから私は宗旨替えをした 不完全な世界をこそ楽しもう

【???】 君には是非ともラグナロクに 勝利してもらいたい

【アルマス】 あなたのことは気に入らないけど、 ラグナロクを倒したいのは同じよ

【アルマス】 何か策があるのなら、聞くわ マスターの命もかかってる なりふり構っていられないの!

【???】 良い覚悟だ とはいえ、私も大したことはできない 君に一つ助言を与えるくらいだ

【アルマス】 何よ?

【???】 どうして君達はラグナロクに圧倒 されたと思う?

【アルマス】 それは…悔しいけど力の差が 歴然だったから…

【???】 そうだね では、彼女の力の源とは何だろう? 君もよく知っているものだ

【アルマス】 私がよく知っているもの?

【???】 彼女が名乗っていただろう ラグナロク・神令・ユグドラシルと ユグドラシルだよ

【???】 君達にとって、全ての始まりとも 言える世界樹ユグドラシル 彼女はそれと繋がっているんだ

【???】 君達が束になっても敵うわけない じゃないか

【アルマス】 確かにっ… でも、ユグドラシルに対抗できる ものなんて…

【???】 あるだろう、一つだけ ユグドラシルに対抗できるものが

【アルマス】 ユグドラシルに対抗できるもの…? あ!マスターはユグドラシルの 化身とか言ってなかった!?

【???】 悪くない考えだが、惜しいな マスターはユグドラシルの一部が 人格化した存在だ

【???】 ユグドラシルそのものと対抗するのは 荷が重すぎるだろうね

【アルマス】 マスターでも無理なら、 ユグドラシルに対抗できるものなんて もう何もっ…

【???】 もっと単純に考えたまえ 強大な力には「同じく」強大な力 そう、「同じ」力だ

【???】 ユグドラシルに対抗できるもの それは、ユグドラシルに他ならない

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