110160460 ロストラグナロク編(失われた千年王国編) 第16章 ネオ・ユートピア 第4話 約束-6
【アマネ】 はい、兄さん♪ 夕飯だよ
【ゼロ】 美味そうだ 本当に配給品だけで作ったのか?
【アマネ】 配給品にも一手間加えれば、 結構見違えるでしょ♪
【ゼロ】 アマネ、研究所のみんなに 迷惑かけてないか?
【アマネ】 うん みんなとても優しい人達で 親切にしてくれるよ
【ゼロ】 そうか
【アマネ】 はぁ…私も、みんなの役に立ちたいよ 兄さん達はいつも体張ってるのに… 私は守られてばかりで…
【ゼロ】 そんな気にするなって いつも言ってるだろ?
【アマネ】 …………
【ゼロ】 俺達は、ここの皆に助けられなければ あのとき死ぬしかなかった
【ゼロ】 この場所、この家が生きる希望を もう一度与えてくれた
【ゼロ】 何より…アマネ、お前が元気で 生きている それだけで俺には十分なんだ
【アマネ】 …うん
【レーヴァテイン】 …………
【ゼロ】 随分と懐かしい記憶だな まだアマネがレーヴァテインに なる前のものか…
【レーヴァテイン】 兄さん…
【ゼロ】 あの頃は…いや、そんな話はいいか …面倒かけたな、アマネ
【レーヴァテイン】 何それ…軽いんだから…
【レーヴァテイン】 私がどれだけ大変だったか… 兄さんにまた会ったら、思い切り… 文句言って…やろうとっ…
【レーヴァテイン】 言いたいこと…たくさん… あったのに…
【ゼロ】 アマネ… よく頑張ったな
【レーヴァテイン】 兄さん…!
【ゼロ】 これで俺もようやく、 あいつらのところに行ける もっと早く行くつもりだったんだが…
【ゼロ】 リベリオンに叱られた気がしてな 最後まで生きるのを諦めるなって 俺が言った台詞だった…
【ゼロ】 だから、魔獣化する前に ユグドラシルに自分を縛りつけて おいたんだ
【ゼロ】 こんなザマになっても、 生きてりゃ何かの役に立つかもって 思ってな
【ゼロ】 アマネ、達者でな 今度こそ本当に――
【レーヴァテイン】 兄さん!
【ゼロ】 何だ…?
【レーヴァテイン】 …今まで、ありがとう …………さようなら
【ゼロ】 おう
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