130043211 天沼矛 お日様を食べているから
早朝─ 日の出と共に走ってくる男が一人
【天沼矛】
ほっ、ほっ、ほっ!
槍のエキスパート、天沼矛である
【天沼矛】
おはようございます、マスター!
あれ?
随分と早起きっすね?
君が早朝ランニングしてると聞いて …と、答えるマスター
【天沼矛】
へ~!
じゃあ、一緒に
走りましょう!!
そこから10kmほど行って…
【天沼矛】
あれ?どうしたんスか、マスター?
もうバテたんスか?
あははは、だらしないっすよ~!
【天沼矛】
え?オレ?
全然、平気ですよ!!
やっぱりキラーメイルと 走るのは無理があったのか… 後悔するマスター
肩で息をしながら、 その場に座り込む
【天沼矛】
お?
もう走れませんか?
しょうがないですね~!
【天沼矛】
ほっ!!
マスターを背中に担ぎ、 走り出す天沼矛
【天沼矛】
ほっ、ほっ、ほっ!
【天沼矛】
大丈夫!
この方がトレーニングにもなるし!
【天沼矛】
あ、でも誰かに見られたら
変に思われるか…
【天沼矛】
オレ、そっちの気ないですからね
あっはっはっは!
そこから暫く走って…
【天沼矛】
あ~っ!
今日もいい汗かいた!!
お日様、ありがとーッ!!
太陽に向かって叫ぶ天沼矛
なんで、そんなに元気なの? …と、マスターが尋ねる
【天沼矛】
それはね、オレは
お日様を食べている
からです!!
は? どういうこと?
【天沼矛】
あはははは!
今度、マスターにも
ご馳走しますね!
爽やかに笑う天沼矛
【天沼矛】
じゃあ…
【天沼矛】
帰りますか!
走って!!
【天沼矛】
ほっ、ほっ、ほっ!
どんだけ元気なんだ… 帰りが思いやられるマスターだった
Next: 130043212