1430302 天上編 第４章 星追い人 第３話 学者さま バトル開始前の会話
【ディーン】
チッ！
やたら数が多いな…
【ティルフィング】
ハァ…ハァ…
ひとまずは凌げたけれど…
まだ先にも…多く居そうですね
【学者さま】
…イモ、食え
【ティルフィング】
え…？
【学者さま】
イモじゃ、イモ。ほれ！
【ティルフィング】
え？
あ…ありがとうございます…
【学者さま】
ホッホッホ。
そうしてイモを欲しがる姿…
息子の小さい頃を思い出すわい
【ディーン】
いや、全然欲しがって無ぇっつーの！
【ティルフィング】
お爺さん…
息子さんがいらっしゃるんですか？
【学者さま】
うむ、口やかましいのが一人のう
…関所に勤めておるわい
【デュリン】
関所に！？
【学者さま】
王立軍なんぞに入りおって…
便りもろくに寄こさん、
バカ息子じゃよ
【ディーン】
関所に勤める息子…！
もしかして、その息子が…
【デュリン】
融通した可能性はあるわね。
ねぇ…入域許可証って持ってる？
【学者さま】
通行手形のことかえ…？まったく、
そんなもんいらんと言うとるのに、
あのバカ息子が送って来よったわい
【ティルフィング】
…っ！
お持ちなんですね！？
【デュリン】
やった！！
【学者さま】
耕民区は危険じゃから、
安全な人民区に移れと送って来よった
【学者さま】
そんなもんより、
顔のひとつも見せろと言うとるに…
まったく、出来の悪い息子じゃわい
【ティルフィング】
お爺さん…
【学者さま】
それより、ほれ…
向こうにおるのは、
おぬしらの仲間かえ？
【トト】
わ！
異族だよ！向かってくる！
【デュリン】
もう、なんなのこの爺さん！？
目がいいんだか悪いんだか、
よくわかんないわ！！
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