1430902
【ティルフィング】
その入域許可証は…
【ティルフィング】
危険な耕民区に住む
お爺さんの身を案じて…
【ティルフィング】
人民区に移れるよう息子さんが
送ってたものなのよね？
【ティルフィング】
そんな大事なもの…私達が
借り受けてしまっていいのかしら？
【トト】
うん…
【ディーン】
なに言ってんだよ…
【ディーン】
奇跡的に許可証の持ち主を
見つけたんだぜ？
また探し直そうってのか？
【デュリン】
そうよ。
入域許可証を持ってる人物なんて、
そうそういるもんじゃないのよ？
【ティルフィング】
わかってる…けど…
【学者さま】
まったく…大の大人が、
なにを揉めとるんじゃい？
…ほれ
【ティルフィング】
え…？
あ、いえ…おイモは…
【学者さま】
欲しいなら欲しいと、
ハッキリ言わんか
【学者さま】
おもんばかって口をつぐむより、
口に出した方が
案外早く解決することもある
【学者さま】
あと一個だけじゃ…
仲良く分けるんじゃぞ？
【トト】
あ、ありがとう…
【ティルフィング】
…あの…お爺さんは、
人民区に移る気はないんですか？
【学者さま】
妙なことを聞きおるのう…？
確かに20代はモテモテじゃったが…
【ディーン】
なんの話してんだよっ！？
【ティルフィング】
人民区に！
移り住む気はないんですかっ！？
【学者さま】
人民区に…？
ないよ…
【トト】
え？
だって、人民区のほうが…
【学者さま】
人民区なぞに行く気は無い。
ここにしか無いものも…
ここでしかやれんこともあるからのう
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