1450902 天上編 第4章 星追い人 第5話 流星の煌めき バトル開始前の会話
【トト】 ねぇ、爺ちゃん! 神様が実在するって、 どういう意味!?
【学者さま】 む…! 小っちゃいの…ワシは、 おぬしの祖父ではないぞ?
【トト】 あ、いや…だから、学者さま!
【学者さま】 そんな安い呼び名で呼ぶんじゃない
【学者さま】 ワシには“エクスジェラルド・ヴァン ・ルステンシュタイン3世”という、 れっきとした名前が…
【トト】 もう! いいんだって、そんなこと!
【デュリン】 “ワシがやられたように” …そう言ったわよね?
【デュリン】 妙に具体的に聞こえるけど… 視力を失うきっかけが、 なにかあったの?
【学者さま】 言うた通りじゃよ
【学者さま】 ワシの愚行に怒りを抱いた神様が、 この目を潰すために バケモノを遣わしたんじゃ
【学者さま】 …神話に出てくる、 アレに似ておる
【ディーン】 …カミノツカイ…か?
【学者さま】 おう、それじゃ!!
【トト】 っ…!
【学者さま】 よう、わかったのう…? あやつが現れて、 ワシの目を潰していきよったんじゃ
【学者さま】 その場での失明は免れたんじゃが… む…?ウソではないぞ! 確かに、この目で…
【ティルフィング】 …いいえ…信じます
【学者さま】 …素直じゃのう、おぬしら? ワシなんか…あんなモン、 絵本の中の存在と思うとったんじゃが
【デュリン】 この子も、 遭遇してんのよ…カミノツカイに
【学者さま】 なぬ!?
【デュリン】 なるほど… だから爺さんの元に、 異族が集まってたってわけ…
【ディーン】 チッ…また“天使”か いったい、なんなんだよ…
【ティルフィング】 お爺さん、これを…
【学者さま】 む…? なんじゃ、これは?
【ティルフィング】 トトの首飾りから切り分けた “賢者の石”です
【ティルフィング】 これを身につけていれば… 異族の出現を、 少しは抑えられるはずです
【デュリン】 それ、貴重な物なんだから… 失くさないでよ?
【学者さま】 わかっとるわい…おろ?
【デュリン】 ちょっとぉ!?
【学者さま】 ギャースカうるさいヤツじゃのう… おい、バカチン…拾え
【ディーン】 ああん!? 甘えてんじゃねぇよ、 目の前にあんだろが?
【学者さま】 うるさい、黙れ、たわけ…拾えっ!!
【ディーン】 なんでだよ!!
【ティルフィング】 ぁ…! お爺さん…まさか、目が…!?
【トト】 っ!? 爺ちゃん…見えてないの!?
【学者さま】 む…別に… 今、始まったことじゃないわい
【ティルフィング】 でも…悪化してるんですね!?
【学者さま】 …時間の問題じゃろうのう 気にせんでいい、 覚悟しとったことじゃ
【ティルフィング】 く…っ! 急ぎましょう、 アルファマ村へ!
【学者さま】 ぬ…? どこじゃ、それは?
【ティルフィング】 この近くにある村です そこにはお医者さんが、 派遣されてるはずなんです
【ティルフィング】 光を失う前に診てもらえば、 まだ可能性があるかもしれない… 急ぎましょう!
Next: 1451002