1520502 天上編 第5章 寡黙な番人 第2話 ゲートキーパー バトル開始前の会話
【デュリン】 ティルフィング! どこに行く気よ?
【ティルフィング】 関所よ
【ディーン】 は!?ちょ、ちょっと待てよ! ろくに作戦もねぇのに…
【ティルフィング】 作戦を立てるためです
【デュリン】 あのゲートキーパーが オルトかもわからないのに、 作戦なんて立てようがないわよ
【ティルフィング】 せめて、 学者さまの息子さんかどうかだけでも 確認したいんです
【デュリン】 だからって、そんな焦ること…
【ティルフィング】 焦ります…こうしてる間にも、 学者さまの視力が奪われようと してるんですから…
【デュリン】 そりゃそうだけど…
【ティルフィング】 トトをフレンネル大公の元へ 連れていく
【ティルフィング】 そして…学者さまの元へ、 お医者さんを向かわせる
【ティルフィング】 その二つの約束を守らなければ… いえ、 実現させなければならないんです
【ディーン】 気持ちはわかるけどよ… 状況によっちゃあ、 全て叶えるってのは…
【デュリン】 アンタ… なにをムキになってんのよ?
【ティルフィング】 …私には …ほかに確かなものが、 なにもないから
【トト】 え…?
【ティルフィング】 私達キラープリンセスは… 淘汰で人格が薄れることもあれば、 暴走で自我が消失することだってある
【ティルフィング】 私というこの存在に、いつまでも 変わらずにあり続けるものなんて、 なにひとつない…知ってるでしょ?
【デュリン】 …………
【ティルフィング】 みんなと交わした約束だけが… 私にとって唯一変わらずに あり続ける“確かなもの”なの
【ティルフィング】 約束のために奔走することだけが… 私が生きている証になるの
【トト】 …ティルフィング
【ティルフィング】 マスター、私も力になりたいんです …お願いします!
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