1530101 天上編 第5章 寡黙な番人 第3話 裏切りと失踪 バトル開始前の会話
【デュリン】 …ひとまず、 警備兵を振り切れたみたいね
【ティルフィング】 …………
【トト】 …………
【デュリン】 …なに、黙り込んでんのよ?
【デュリン】 言ったでしょ… どんなに親しくなろうと、 ディーンは別の隊のマスターだって
【ティルフィング】 でも…
【デュリン】 自分の隊の先行きを考え、 情に流されずに行動する… マスターはそうでなくちゃならないの
【トト】 …デュリンはさ、悔しくないの?
【デュリン】 …ラグナロクの人間としてはね
【ティルフィング】 …個人的には?
【デュリン】 アッタマきてるに 決まってんじゃんっ!!!
【デュリン】 こんだけ一緒に旅して来たのに、 相談のひとつもないなんて… ああ、ムカつくっ!!!
【トト】 自分達だけで行こうとしてた ってことは、僕らを信頼してなかった ってことでしょ?
【トト】 そんなの、ないよ… 仲間だと思ってたのに…
【ティルフィング】 …っ! それは違うわ、トト …彼らは今も、仲間よ
【トト】 でも…僕達、 見捨てられたんでしょ…?
【ティルフィング】 …………
【デュリン】 …ウダウダ言ってても、始まらないわ ともかく…どこか安全なところで、 これからどうするか考えましょう
【トト】 ねぇ、ティルフィング… 僕達、どうなっちゃうの?
【ティルフィング】 わからない…
【トト】 洗礼も…出来なくなっちゃったの…?
【ティルフィング】 …わからない
【トト】 僕の…せいだ…
【ティルフィング】 …っ! 違うわ、トト… アナタだけの問題じゃ…
【トト】 だって…みんなは 関所を通れるんでしょ?
【トト】 僕がいるから、 こんなことになってるんでしょ?
【ティルフィング】 …それは…違うわ、トト アナタを王都に連れて行くことは、 ナパルさんとの約束…
【ティルフィング】 私達が決めたことなの アナタのせいじゃないわ
【トト】 っ…でも…
【デュリン】 …冷静に考えてみたけど、 やっぱり最悪な状況に変わりないわ
【デュリン】 関所に近付くことすらできないわ、 軍を敵に回して洗礼すら危ういやら… ハッキリ言って、お手上げだわ
【ティルフィング】 …降参するつもり?
【デュリン】 バカ言わないでよ、今までの時間を 無駄にしてたまるもんですか! なんとかして、策を見つけ出すわ!
【デュリン】 それより、ほら…お客さんよ? 例の変異種だわ
【ティルフィング】 …っ!!
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