1550702 天上編 第５章 寡黙な番人 第５話 審判の時 バトル開始前の会話
【トト】
でもさ…ティルフィングたち
キラープリンセスは、
警備兵と闘えないんでしょ？
【ティルフィング】
“キラープリンセスは人間を
傷つけてはならない”
【ティルフィング】
…キルオーダーの
第1条に定められてるの
【トト】
だよね…ってことは…
【トト】
警備兵たちが襲ってきたら、
僕らでなんとかしなきゃ
いけないってことでしょ？
【トト】
僕も頑張るけど…勝てるかなぁ…？
【デュリン】
んぐっ…！
な、なんとか…そうならないように、
アイデアを絞り出すわよ…
【デュリン】
警備兵を分散させるのに、
関所の前で騒ぎを起こす…？
【デュリン】
いや、でも…騒ぎを聞きつけて、
巡視兵団に出て来られたら
元も子もない…
【ティルフィング】
やっぱり…
騒ぎを起こして兵を分散させるって
考えに無理があるのかしら…
【デュリン】
オルトのところまで辿り着ければ、
可能性はあるんだけどね…
【トト】
オルトさんも…
爺ちゃんを助けたい
って思ってるんだよね？
【デュリン】
ん…まぁ、おそらくね
【トト】
だったらさ…意地張らずに、
爺ちゃんを迎えに行けばいいのに
【ティルフィング】
…色々、行き違ってしまったのよ
素直には出来ないわけがあるの
【トト】
でもさ、本当は二人とも
会いたいと思ってるんでしょ？
【トト】
しかも、
会おうと思えば会えるのに…
なんか、贅沢だよ
【デュリン】
贅沢…？
【トト】
僕なんか…会いたくったって…
家族がいないもの…
【ティルフィング】
トト…
【トト】
あ…ごめん、
なんか“大人の事情”
ってヤツなんだよね？
【トト】
怒んないでよ…デュリン？
【デュリン】
…アンタの言う通りね
【トト】
え？
【デュリン】
贅沢な悩みだって言ってんの
こうなったら…
【デュリン】
意地でもあの親子を会わせなきゃ、
腹の虫が治まらないわ
いいわね、トト？
【トト】
あ…う、うん！
【ティルフィング】
デュリン…
うん、頑張りましょう！
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