20022301 アイムールストーリー 駆逐という名の女
【アイムール】 …鬼ごっこ?
【アイムール】 また、なぜそのような事を…?
戦闘の合間の休暇 一人で佇むアイムールに マスターは声をかけた
【アイムール】 確かに私は、集団行動を好みません ですが、それには理由があるのです
【アイムール】 …って、聞いてますか? 聞いているのなら、なぜ じゃんけんの掛け声を?
【アイムール】 いいですか?他人を必要としたり、 他人に甘えると、己の破滅や堕落に 繋がる事もあるので…
【アイムール】 だから、聞いてます? じゃんけんはしません そのグーをしまって下さい
【アイムール】 …申し訳ありませんが
【アイムール】 みんなでする鬼ごっこが マスターの言うような トレーニングになるとは…
【アイムール】 チームワークの…強化?
【アイムール】 ……
【アイムール】 それは… 鬼ごっこは 御命令ですか…?
【アイムール】 御命令とあらば… いたし方ありませんね… やりましょう…
【アイムール】 では… じゃ、じゃんけん… ポン
【アイムール】 ………… 私が鬼ですか
【アイムール】 ほぉ、その笑いは… 戦闘とは違って遊びの方は弱いと… そう仰りたいのですね?
【アイムール】 わかりました… では、みなさん 逃げて下さい
【アイムール】 言っておきますが… 私の名前「アイムール」とは…
【アイムール】 “駆逐”を意味します
【アイムール】 たとえ、鬼ごっこという 遊戯であれど… 私の追跡から逃れられる者はいません
そう声を発したかと思うと、 まるで戦闘マシーンのように 無表情で追いかけてくるアイムール
【アイムール】 申し訳ありません
【アイムール】 捕縛…それは苦手です もし怪我をさせてしまっても、 お恨みなさらぬように…
これは捕まったらエライことだ… 必死に逃げるマスターであった
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