20046201 パラシュ もっと強く!美しく!
今日は、戦闘の合間の休日─ 真面目なパラシュは…
【パラシュ】 …はぁ…はぁ…はぁ…
【パラシュ】 くそっ…!なんでだ…
【パラシュ】 だぁぁぁぁぁーーーーっ!!
もうかれこれ1時間以上 巨大な岩を壊そう特訓しているが、 なかなか上手く出来ずにいた
【パラシュ】 くっ…!なんなんだ… この今までにない、 おかしな感覚は…
【パラシュ】 いや…迷っていてもしょうがない! 今は、ひたすら鍛錬あるのみだ! はぁぁぁぁ…
【パラシュ】 わぁぁぁっ!!
いきなり後ろから声を掛けられ、 飛び上がるパラシュ
【パラシュ】 なんだ、マスターか… 驚かさないでくれよ
【パラシュ】 …え?そんな… 別に調子悪くなんてな…
【パラシュ】 …いや、 マスターだけには…
パラシュが口を開く
【パラシュ】 あ、あのね…マスター… なんか…
【パラシュ】 …変なんだ…
【パラシュ】 なんていうか…自分の体が… 自分のものじゃないみたいな…
【パラシュ】 精神と肉体に… ずれが生じているというか… 乖離しているというか…
【パラシュ】 …ごめんよ、 おかしなこと言って… 意味わかんないよね…?
【パラシュ】 い、いかん、いかん! 今のは、“できない者”の 醜い言い訳だ!
【パラシュ】 もっと強く… 美しくあらねば…! さ、特訓特訓!!
自らを鼓舞し、 岩に攻撃を与えるパラシュ しかし、やはり一向に砕けない
【パラシュ】 くそっ…! ボクの…なにがいけないんだ!?
焦燥感に苛まれる彼女に、 マスターが声を掛ける
【パラシュ】 …トランプ?
【パラシュ】 悪いけど、そんな時間は無いよ
【パラシュ】 …と、言いたい所だけど、 今のままじゃ良くない気もするし…
【パラシュ】 いいよ、少しだけなら
かくして、彼女との トランプ対決が始まった
Next: 20046202