20053204 ミトゥムストーリー 『縦横無尽歩行術』
—とある日、 いつもなら外を駆けまわってるはずの ミトゥムが木陰で小さくなっていた
【ミトゥム】 ったく、 やっぱ調子狂うんだよなぁ…
【ミトゥム】 せっかくマスターの隊に入って 大暴れの毎日だったのに、はぁ…
なにがどうしたって?? と、マスター
【ミトゥム】 わわわっ!!
【ミトゥム】 びっくりさせんなよマスター! 思わずでっかい声だしちゃっただろ!
ミトゥムの声はそもそも大きいけどね と言いたくなるのを我慢して、 マスターはもう一度聞き直した。
【ミトゥム】 だから…ほら、アレが来たじゃん…
【ミトゥム】 アレだよアレ… もぉ、わかれよ!!!
【???】 まぁた、大きな声出して ミトゥムちゃんったら
【ミトゥム】 出たーーーーーーー!!
【シタ】 だから、そんなに大きな声を 出しちゃいけませんよ、 ミトゥムちゃん
【シタ】 こら、そんなにバタバタ走り回っては いけませんっていつも言ってるでしょ もう少しおしとやかになさい
【ミトゥム】 うううう… これじゃあ、動きづらいっての… わかったろ、マスター?
【シタ】 あら、ミトゥムちゃん わたしはなにも走るな とは言ってませんよ?
【ミトゥム】 そんなこと言って 走ったら怒るくせにぃ…
【シタ】 ドタバタ走るのはダメって言ってるの
【ミトゥム】 そんなのムリ! 絶対ムリ!!!
選択肢:
- 本当に無理なのかな…? → select_label_01へ
- え、ミトゥム様でも出来ないことが? → select_label_02へ
- 一度やってみたらどうかな? → select_label_03へ
そんなのムリ! 絶対ムリ!!!
select_label_01:
【ミトゥム】 無理に決まってんだろ、マスター!
select_label_02:
【ミトゥム】 喧嘩売ってんのか、マスター!?
select_label_03:
【ミトゥム】 なに言ってんだよ、マスター!!
select_label_end:
【ミトゥム】 そんなの無理だって、ホントに!
そんなことないと思うけどな、 と、マスター
【シタ】 …そうですよ、ミトゥムちゃん わたしの妹なんだから、できます
シタは凄みを増した笑顔で ミトゥムを見つめる
【ミトゥム】 ううう……
そして半ば強制的に ミトゥムの特訓が始まった…
【シタ】 さぁ、特訓の成果を試しましょう マスターは50m先から スタートしてくださいね
【シタ】 ミトゥムちゃんはここから 教えた足さばきで思いっきり走って
【ミトゥム】 …はぁい
【シタ】 よーい、ドン!
ミトゥムはいままでのような 力まかせの走り方ではなく 華麗なフォームで疾走した
【ミトゥム】 わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い! やったああああああああ!!
マスターをぶち抜いてゴールした ミトゥムは咆哮をあげて その場に倒れ込んだ
シタの特訓により ミトゥムはさらなる “移動能力”に目覚めた
【ミトゥム】 …はぁっ…はぁ! どう、マスター、姉ちゃん!?
【ミトゥム】 ミトゥム様に できないことなんてないのだ!!
【シタ】 ふふっ、そうですね さすがはわたしの妹ですね
【ミトゥム】 これこそ 『縦横無尽歩行術』 なのだーーっ!!
これ以上ない大声で叫ぶと ミトゥムは嬉しそうに笑った
【ミトゥム】 は〜、疲れたけど楽しかった! マスター!またかけっこしような!
【ミトゥム】 約束だぜ!!!
そう言った彼女の笑顔は とても輝いて見えた
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