20084301 ペルーンストーリー 作らない理由
バレンタインデー当日 キラープリンセスたちは チョコレート作りで大忙し
【ペルーン】 …………
しかし、一人だけ参加せずに その様子を静かに見ている者が
【ペルーン】 …………
彼女の名はペルーン 最近、この隊に入った新入りだ
一緒に作ろ?という キラープリンセスの誘いにも、
【ペルーン】 うぅん、いい
と、素っ気ない態度で断っている
悪い子ではないのだろうが、 みんなに馴染もうとしない彼女 隊の中では少し浮いた存在だった
【ペルーン】 …ん?なんだろ?
厨房の向こうから「きゃーっ!」と 大きな悲鳴が聞こえてきた キラープリンセス達が大騒ぎしている
【ペルーン】 …なぁんだ、ネズミか つまみ食いしようと現れたのね
【ペルーン】 え~い!!
得意の雷撃で、ネズミの近くに 雷を落とすペルーン 驚いたネズミは巣へと退散していった
【ペルーン】 ん、もう来ちゃダメだよ?
ペルーンの力に 戸惑いを隠せないでいる キラープリンセス達
【ペルーン】 …あ…あの…
気まずくなり、その場を 後にしようとした その時…
あ~っ!誰だ! 壁に穴を開けたのは!? と、マスターが厨房に現れた
【ペルーン】 あ…それはあたしが…
【ペルーン】 …え?チョコ作り? いや、あたしは…
【ぺルーン】 だって… めんどくさいし…
そう言って、 顔を伏せた彼女の目は、 何故か寂しそうだった
【ペルーン】 …え? あたしが作ったチョコを?
【ペルーン】 わかった… 食べてくれるんなら…やってみる
【ペルーン】 完成したら… マスターにあげるね
微笑むペルーン 初めて彼女の笑顔を見た気がした マスターだった
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