20084303 ペルーンストーリー 『メルティサンダー』
ペルーンのチョコも間もなく完成! …というところで、また厨房の 向こうから悲鳴が聞こえてきた
【ペルーン】 もぅ、また? しつこいネズミさんだな~
【ペルーン】 …っ! 違う…あれは!?
建物内に侵入してきたのは、 一体の巨大な異族だった
【ペルーン】 よ、よし… あたしの雷パワーで!
【ペルーン】 …え!?
【ペルーン】 みんな…どうして、あたしを?
咄嗟に一番小さなペルーンを 守ろうとするキラープリンセス達
しかし、強力な異族の前に、 みんな次々と倒されてしまう
【ペルーン】 み、みんな!大丈夫!? あたしなんかを… 庇ってくれたばっかりに…
【ペルーン】 こんなの…絶対ダメ! …許さない!!
【ペルーン】 うあぁぁぁぁーーーっ! 雷パワー!全開ィィィッ!!
未だかつてない 巨大な雷撃を放つペルーン
その威力は凄まじく、 厨房の至る所を破壊し、 異族を退治した
【ペルーン】 す…すごい… これ…本当にあたしが? 新必殺技…できちゃった…
【ペルーン】 名付けて… 『メルティサンダー』!!
それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
キラープリンセス達は、 ペルーンに礼の言葉をかけた
【ペルーン】 …そんな あの…みんな… ごめんなさい
【ペルーン】 みんな、あたしに 優しくしてくれたのに… あたしはみんなに優しくなかった…
【ペルーン】 勝手に孤独を感じて… 勝手に…寂しがって… 本当に…ごめんなさい…
【ペルーン】 それに… マスター
【ペルーン】 あげるはずだったチョコ… あたしの雷パワーで… …溶けちゃった
ドロドロになったチョコを持ち、 申し訳なさそうな顔を見せるペルーン
それでも嬉しいよ…と、マスターは 溶けたペルーンの手作りチョコを 口に運んだ
【ペルーン】 マ…マスター…
選択肢:
- もういないけど…寂しがらないで → select_label_01へ
- ここには仲間がいる…だから… → select_label_02へ
- みんながペルーンの新しい家族だよ → select_label_03へ
マ…マスター…
select_label_01:
【ペルーン】 うん、寂しがってたら… おじいちゃんも心配しちゃうよね
select_label_02:
【ペルーン】 うん…自分の身を挺して守ってくれる 頼もしい仲間が一緒だもんね!
select_label_03:
【ペルーン】 …うん!へへ… いっぺんにお姉ちゃんが 増えたみたい!
select_label_end:
【ペルーン】 マスター…あたし… もう…寂しくなんかないよ だって…おじいちゃんは…
【ペルーン】 ずっとあたしの胸の中で 生きてるもん!
それは初めて見る、 彼女の心からの笑顔だった
【ペルーン】 ねぇ、マスター! 一つ、お願い聞いてくれる?
【ペルーン】 これからは…マスターが あたしのおじいちゃんになってね!
…いや、 そんな年じゃないんだけどな
彼女の屈託のない 無邪気な笑顔を見ていると、 そうは言えないマスターであった
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