20102214 ウコンバサラ ヴィガ・トランスミッション
【ウコンバサラ】 ねえ、今日は一緒に 帰ってもいいかな?
お礼を済ませ、 帰り支度をしていたマスターに ウコンバサラが声をかける
【ウコンバサラ】 もう不幸体質は 治ったみたいだけど
【ウコンバサラ】 万が一のことがあったら 大変かなって… だから、どう?
それは嬉しいけど、と言いつつ 遠慮がちなマスターだったが…
【ウコンバサラ】 ふふ、気にしないで また頼りたいって キミも言ってたでしょ?
【ウコンバサラ】 守らせてくれたら 私も嬉しいし… だから遠慮しなくていいよ!
マスターは照れくさそうに その申し出を承諾する
【ウコンバサラ】 やった! それじゃ決まりだね!
【ウコンバサラ】 ふふ… なんだか不思議な気持ち
【ウコンバサラ】 キミとは今まで、 ほとんど接点が なかったはずなのに
【ウコンバサラ】 一緒に過ごして、 こうしてプレゼントまで もらっちゃって…
【ウコンバサラ】 私とキミはもう、 絆で結ばれてるも同然だね!
その言葉を聞き、 絆だなんて大げさじゃ、と マスターが言うが…
【ウコンバサラ】 そう? それじゃあ…はい!
【ウコンバサラ】 え、その手は何かって? ふふ…わからない?
【ウコンバサラ】 ほら、キミも手を出して! それで…こう!
二人の手が、 夕焼けに照らされながら 固い握手を交わす
突然のことに驚くマスター その両目を見つめて ウコンバサラが言う
【ウコンバサラ】 どうかな? これで絆、つながった?
【ウコンバサラ】 わっ!? あ、ごめんっ! 握手するのイヤだった…?
そんなことはないよ、と 慌てて首を振るマスター
【ウコンバサラ】 そっか、それならいいんだけど
【ウコンバサラ】 えっと…どうかした? 顔赤いよ?
…なんでもない、と慌てた様子で マスターは教室を出ていく
そんなマスターの背中を 追いかけるウコンバサラ
【ウコンバサラ】 …ふふふっ
【ウコンバサラ】 マスターの手、 すごく温かかったな…
マスターと繋いだ手を 嬉しそうに見つめながら、 温もりを思い返す
この温かさを、 これからも全力で 守っていきたい…
その決意がウコンバサラを 『ヴィガ・トランスミッション』に 目覚めさせるのだった
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