20164201 クリスマス_ブリューナク 逃走中
放課後のラグナロク女学園―― 遠くから聞こえる運動部の 活発な声や音が廊下に響いている
マスターは、今日も 日課の見回りに励んでいた
一階の見回りを終え、 二階に向かって階段を登ると 踊り場に見覚えのある姿を見つけた
【シタ】 わっ!マスター! まだ残っていたんですか…?
いつもはゆったり優雅な 佇まいで余裕あふれる シタだが…
今はなにかから隠れるように 中腰で息を潜めており… 明らかに様子がおかしい
【シタ】 しっ…! しゃべらないでください…! ちょっとこっちに!
シタはマスターの手を引っ張ると そそくさと一階に下り 階段影に滑り込む
【シタ】 なにも言わずに… 私に従って下さい… とにかく見つからないように!
【ミトゥム】 おぉ~い! ねえちゃ~~~ん!! くっそ…絶対こっちに来たのに!
シタの妹のミトゥムだ…! ドタドタ階段を降りると こちらに気づかず行ってしまった…
【シタ】 行きましたね…? ふぅ、これでひとまず しばらくは大丈夫でしょう
【シタ】 見ての通り、私は今 ミトゥムちゃんから 逃走中なのです
【シタ】 マスターがいきなり声を かけるものだから… 危うく見つかるところでした!
イナンナシスターズことシタとミトゥム とびきり仲がいいが その分、ケンカも絶えない姉妹
またケンカしてしまったのだろうか マスターは二人を心配し始めていた…
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