20175204 ヤグルシ 『ライジングスマッシュ』
すっかり魚の手づかみに ハマってしまったヤグルシは ついに情報収集まで始めたらしい
【ヤグルシ】 この辺りに お魚さんの巣穴が たくさんあるんだって~!
ヤグルシに連れてこられた岩場の陰 気づけば周りに人影はない…
二人きりだと、妙に意識してしまう 緊張するマスターの頭には 会話の内容が全然入ってこない…
【ヤグルシ】 つまりお魚さんは ヤグの谷間にも入りたいはず!!
どうしてそうなった!!
【ヤグルシ】 え~! ヤグ、一生懸命説明したのに~
【ヤグルシ】 ここのお魚さんは 巣穴っぽいものだったら なんでも入っちゃうんだって♪
【ヤグルシ】 だからね、ヤグの谷間を 巣穴に見立てて お魚さんを大量ゲットなの!
選択肢:
- 着想はいいと思うよ、着想は… → select_label_01へ
- そんな…魚がオスとは限らないよ? → select_label_02へ
- なんというか…いろいろ大丈夫? → select_label_03へ
だからね、ヤグの谷間を 巣穴に見立てて お魚さんを大量ゲットなの!
select_label_01:
【ヤグルシ】 ひどい~! 絶対無理だって顔に書いてる~!
select_label_02:
【ヤグルシ】 マスター♪ それってどういう意味~?
select_label_03:
【ヤグルシ】 あ、今えっちなこと考えたでしょ!
select_label_end:
【ヤグルシ】 あれ~、どこ見てるのかな~? マスターのえっち♪
マスターの心配(?)をよそに ヤグルシは自信満々で海に潜る
【ヤグルシ】 お魚さん…お魚さん… 巣穴はここだよ… こっちだよ~♪
次の瞬間 信じられないことが起こった
付近の魚が 大挙してヤグルシに押し寄せたのだ!
【ヤグルシ】 わ~♪大漁大漁!! でもその数じゃ定員オーバーだよ~ だから…
【ヤグルシ】 みんな!クーラーボックス行きです!
【ヤグルシ】 名づけて~… 『ライジングスマッシュ』!!
電光石火のごとく続け様に 繰り出されるヤグルシの手…
ヤグルシは次々に魚を掴んでは 浜辺のクーラーボックスに放り込んだ
それはまさしく、 彼女が新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【ヤグルシ】 ほらね、作戦大成功だったでしょ♪ でもこんなにうまくいくなんて~
【ヤグルシ】 もしかしてお魚さん、 みんな男の子だったのかな?
必死に逸らしていた視線を、 ついヤグルシに向けてしまうマスター
そこには、自慢の胸を心もち寄せて いたずらっぽく微笑む ヤグルシの顔があった
【ヤグルシ】 今日はたっくさん遊んだね~… ビーチバレー大会よりも疲れたかも!
とても満足気なヤグルシの表情は 夕日に照らされキラキラと眩しかった
【ヤグルシ】 …なんだか思い出しちゃった
【ヤグルシ】 お姉ちゃんとチーム組めてたら ぜ~ったい負けなかったのに!
ヤグルシの思い出話に 耳を傾けているうちに、 日はだいぶ暮れ始めていた
【ヤグルシ】 今日はありがとね、マスター! 帰ったらお姉ちゃんに たっくさんおみやげ話…を…
【ヤグルシ】 ……あれ!?
【ヤグルシ】 …ねぇ、マスター? 今日ヤグ達、ずっとずっと…
【ヤグルシ】 二人きり、だったよね…?
青い顔をしたヤグルシは 見る見る涙目になっていく…
【ヤグルシ】 マスターをひとりじめして 遊んでたなんて……
【ヤグルシ】 お姉ちゃんにバレたら… た、大変だよ~!!
急に焦りだすヤグルシ どうやら今日のことが アイムールに知れるとまずいらしい
アイムールには絶対言わないと 何度マスターが言い聞かせても なかなか落ちついてくれない
【ヤグルシ】 マスターのことは信頼してるよ? もちろん!
【ヤグルシ】 でも女の子の前だと 結構うっかりさんなんだもん!
【ヤグルシ】 なにかの拍子で ポロッと言っちゃいそうなんだもん!
マスターは ポケットからなにかを取り出した
小さな貝殻のついたブレスレット 海の家でなんとなく買ったものだ
それを手にとった時 ふと頭によぎった女の子の顔と 目の前のヤグルシが重なっていく
【ヤグルシ】 ふぇ…これ、私に…?
【ヤグルシ】 約束のしるしに…!? くれるの…?
キョトンとするヤグルシ
やがてすぐに、困り涙は
嬉し涙に変わっていた
【ヤグルシ】 わぁ!マスター、ありがとう!
【ヤグルシ】 マスターからのプレゼント…
【ヤグルシ】 ヤグだけの…
【ヤグルシ】 ヤグしか知らない思い出…
【ヤグルシ】 ほんとにほんとに、約束だよ? 今日のことは…
【ヤグルシ】 マスターとヤグ… 二人だけのヒミツなんだから…♪
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